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桂小米朝の「新・私的国際学」<29>(2003年11月9日)

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え~っ、私のマニフェスト(政権公約)を申し上げます。


1.投票率を上げるため、2回連続して棄権したら10年間選挙権がなくなるという法律をつくります。そうすれば、国政への関心が高まること請け合いです。そして、18歳から選挙権を持たせます。


2.円安誘導政策の実施。まず、日銀にどんどん紙幣を刷らせ、銀行の不良債権をすべて買い取らせます。これで銀行が助かります。そして銀行には、引き取った不良債権と同額の無利子国債を買わせます。その瞬間、政府にカネが入ります。これで年金の財源も確保できます。


当然、国際金融機関からクレームがつくでしょう。「そないカネ刷ってどないすんねん。円の価値が下がってもええんかい」と。そこで、すかさず「どうぞ下げてください。株価が下がっているのに、円が安くならないほうがおかしいですから」と言いましょう。円安に振れ、国内の製造業が潤い、雇用率と自給率が上がります。(石油などの輸入品は税率をうんと下げて値上げを抑えます)


3.自衛隊のイラク派遣。国際貢献の一環として、すすんで自衛隊をイラクに派遣させます。ただし、戦争が終わってから・・・。ブッシュ大統領は「戦闘終結宣言」を出しましたが、いまなお戦争は続いています。〝復興支援〟という言葉に忠実に動きます。


しかし、日本がアメリカの一番の同盟国であることも強調しなければなりません。そこで、アメリカから大量の兵器を購入します。特に、日本が持ち得ない空母や迎撃ミサイルの購入は不可欠です。ただし、支払いは日本政府が大量に保有している米ドル債でまかないます。


常に国益を考えたマニフェスト。一番近い政党はどこかなぁ。将来、出馬するときの政党名は「甘党」でいかがでしょう。