小米朝流「私的国際学」<29>(2001年8月4日)

8月15日に小泉首相が靖国参拝をするか否かで、マスコミは大きく揺れている。私ははっきり申し上げる。ぜひとも参拝して下さいと・・・。

そもそも、首相が「戦没者に敬意と感謝の誠をささげたい」と、毎年参拝してきた志を誰がとがめる権利があるのだろうか。いよいよ日本人としてのアイデンティティ(独自性)が失われそうだ。

参拝に反対する人は「A級戦犯が一緒にまつられている神社を詣でることは、先の戦争の正当化につながる」と言う。しかし、A級戦犯はだれが決めたの?戦勝国、すなわち連合国(国連)が極東軍事裁判(東京裁判)を開いて一方的に決めたんじゃない!

この裁判が国際法に反していることは、インドのパール判事が実証済だ。

これに反対派はこう反論する。「でも、サンフランシスコ講和条約で日本はそれを受け入れたじゃない」と・・・。受け入れたのか、受け入れざるを得なかったのかは自明の理(そうしないと、独立できなかったんだよ)。

不思議なことに、昭和54年、大平首相(当時)が参拝した時には、中国側は文句を言わなかった。抗議を始めたのは、マルクス主義が行き詰った昭和60年ごろから・・・。新しい外交カードとして使い出したのである。

何と言っても中国は国連の常任理事国だから、小泉首相が靖国へ参拝すれば、内外のメディアで批判が高まるのは必至。でも、そこでひるまずに、じっとしていようよ。バッシングがひどくなったら、「じゃあ、お好きにどうぞ」と言えば良い。中国や韓国が貿易から手を引けば、ほかのアジア諸国が喜んで交易してくれる。今まで彼らがちらつかせていた外交カードを一度本当に切らせるのだ。だれが困るのかが見えてくる。

ワイドショー的ニュース番組にとらわれず、実際に靖国神社にいってごらん。敬虔な気持ちになるよ。それは決して戦争肯定論につながったりしないから・・・。