2013.05.26 《出石永楽館での米朝一門会》

25日(土)は、兵庫県豊岡市出石町の出石永楽館での米朝一門会に出演しました。

 

 

永楽館と言えば、1901年に竣工した芝居小屋で、移築されずに現存している劇場としては日本最古を誇ります! 一時期、使われなくなっていたこともありましたが、2006年に豊岡市が創建時への復元工事を開始。2008年の夏に完了し、片岡愛之助さんを中心とする歌舞伎一座が招かれました。そして、その年の秋に私の襲名披露公演を開いていただいたのです(^0_0^)  芝居小屋が大好きな私は興奮気味に舞台へと上がったことを、昨日のことのように思い出します(^ー^)

 

あれから5年近くが経過したんですね。

 

今回は朝日新聞社と出石永楽館との共催で「米朝一門会」が実現!

 

 

5年ぶりに訪れた劇場は相変わらす美しく、再び私は劇場の客席や奈落をくまなく歩き回りました。

  

 

手押しで回す廻り舞台や、四人がかりで持ち上げるスッポンの舞台機構など、同行の慶治朗も目を輝かせて見入っていました(^0_0^)

 

さて、いよいよ開演──。地元のお客様が大勢詰めかけて下さり、芝居小屋での落語会は大いに盛り上がりました(^ー^)

 

『動物園』そうば

『時うどん』紅雀

『質屋芝居』米團治

   〈中入〉

『秘伝書』団朝

『月並丁稚』ざこば

 

ご来場の皆様、まことにありがとうございましたm(__)m

 

楽屋では我々、美味しい「花水木」の出石そばをたっぷりよばれ、お土産も沢山いただきました(^q^)  感謝(^人^)

 

 

実は、この日、私は永楽館へ入る前に、京都府亀岡市のお食事処「へき亭」に立ち寄っておりました。

 

「へき亭」の女将さんから「庭の樹齢200年以上の黒松がいよいよ寿命を迎えたので、木霊鎮めの儀式を行います。よろしかったらお立ち寄り下さい」とのお手紙が届いたので、顔を出したのです。

 

ここは、二年前に出雲大神宮に参拝した時、ふらっと立ち寄ったのがご縁となったお店です。

 

 

寿命を迎えた「へき亭」の黒松に手を合わせ、お膝元である丹波国一之宮の出雲大神宮にも参詣を済ませてから、出石へと向かいました。

 

 

クルマの窓から眺める新緑の田園風景──。この辺りは大阪近郊より遅く、今ようやく田植えの時期を迎えておられました。

 

予定より早く着いたので、私は出石神社にも参拝。

 

 

ここは但馬国一之宮。境内にはとても大きな杉が聳えていました。

 

ツヌガアラシトと同一だとも言われている主祭神、天日矛命(アメノヒボコノミコト)に拝礼してから永楽館に入ったためか、清々しい気持ちで落語を演じることができたようです☆

 

 

大阪~亀岡~出石~大阪。丹波と但馬、それぞれの一之宮を訪ねる有意義な一日となりました(^ー^) 噺家は旅人☆☆