2012.09.21 「私の健康法」

舞台人の仕事は実働時間は少ないものの、本番までの稽古や、その瞬間にかけるエネルギーたるや、相当なものです。また、落語家は全国津々浦々に飛び回るので、体力があってこその職業と言えましょう。


私の健康法は、炭水化物をどんどん摂ることです。近頃、巷では炭水化物を摂らない“炭水化物ダイエット”が流行っているようですが、私は真逆。カロリーオフでは、元気が出ません。


炭水化物は胃でこなれ、小腸でブドウ糖として吸収され、血管を通って脳や筋肉に送られます。クルマに例えると、ブドウ糖はガソリン。元気の源です!


よく「炭水化物を摂りすぎると、太る」と言う人がありますが、それは間違い。家庭科の授業を思い出して下さい。炭水化物は小腸でブドウ糖となり、エネルギーの源として身体中に送られます。そして、余ったブドウ糖はグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されるのです。やがて、また必要な時に、再びブドウ糖となって血管を回るのです。そこに脂肪が発生するサイクルなどありません。


太る原因は、動物性脂肪・タンパク質・乳製品の摂りすぎに寄るものです。


ビールを飲むから太るのではなく、ビールの肴(サカナ)で太るのです。特に、脂溶性ビタミン、すなわちビタミンA,D,E,Kを多く含む食物の過剰摂取は、体内に脂を取り込むサイクルを助長することに繋がります。


ゆえに、私は炭水化物を身体が欲するだけ摂り、その代わり、おかずの摂取を相対的に押さえています(^q^)


白いご飯、ビール、日本酒、ワイン、じゃがいも、うどん、そば、フランスパン、蜂蜜、果物などなど…どんどん食べています(マクドナルドナルドのポテトや、朝食のハッシュドポテトは大好物)。


で、その時に、塩分摂取は不可欠! 人間の体内は真水ではなく、0.9%の塩水で構成されているのです。一日に2リットルの汗と尿を出す人は、毎日(2リットル×0.9で)18gの塩を摂らなければなりません。もし、塩の摂取が足りなければ、身体は本能的に塩の排出を押さえるため、オシッコの出を鈍らせるのです(腎臓疾患)。


昭和40年頃から続いてきた減塩運動も、ようやく影を潜めてきたかのよう。誠に遅ればせながらではありますが、厚生労働省の文書からも“減塩推進”の文言が消えました。


かねてより、日本では「病人食はお粥さんに梅干し」と相場が決まっていました。「病人でも食べて良い品目」、すなわち「身体に良い」ということです。お粥さんには塩が不可欠! どれくらい塩を入れたら良いか──、美味しくなるまで入れれば良いのです。しかも、梅干しはクエン酸たっぷりの食品!


日の丸弁当が主流だった頃の日本では、高血圧や糖尿病などの生活習慣病は殆んど無かったですよねぇ。


イタリア料理で言えば、基本はニンニクとトマトのスパゲッティ。これも炭水化物と塩とクエン酸が絶妙のバランスで入っています。


但し、ゆっくり食事を摂る時間が無い時のために、私のカバンの中には常にブドウ糖飲料と塩とクエン酸が入っています。本番前にこれらを補給することで、今日も私は元気な高座を勤めることができています(^ー^) 糖質に感謝(^人^)


唯一の難点は…、いつも鞄が重たいことf(^_^;

 
私の鞄に大抵入っている品々。三矢サイダー、ソルティーライチ、GREEN・DA-KA-RA、コカ・コーラ、キレートレモン、そして塩(伊豆大島の“海の精”)と、クエン酸。重たいよぉ~(^o^ゞ