2018.02.02 《 第269回 トリイ寄席「塩鯛 米團治 二人会」》

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「東京かわら版」2月号を見てビックリ!

なんと落語会の本数の多いことよ!

昔から東京は大阪に比べて落語会の数が多いのは当たり前ではありましたが、よく「二八(ニッパチ)」てなことを言い、2月と8月はお客さんの入りも悪く、公演数が少ない月とされてきたのです。ところが、2月も正月に勝るとも劣らない勢い↑↑↑

ちなみに、17日(土)の公演欄を数えたら、なんと83ヶ所にも上りました。しかも、そこには末廣亭や鈴本、浅草に池袋、はたまた国立演芸場の公演分は含まれていないのです。東京の噺家の数が優に500人を超えている現実を考えると、当たり前なのかもしれませんが…でも、やっぱり多いよなぁと思ってしまいます。皆、潤っていたら、それはとても喜ばしいことなのですが。

その点、関西はどうでしょう。只今、上方の落語家は約270人。

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関西圏の落語会情報を伝えるフリーペーパー「よせぴっ」2月号を見ると、繁昌亭や動楽亭の昼席以外に、17日(土)の落語会は15ヶ所。やはり、数では東京の足元にも及びません。せめて、質では負けないようにと思っているのですが…

いずれにせよ、東西ともに切磋琢磨して行きたいもの。

情報誌の存在は、誠に有難いかぎり! 落語に特化した雑誌というのは、どこの本屋さんでも置いていただけるものではありません。

そんな中、「東京かわら版」も「よせぴっ」も手に入る所が大阪・ミナミにございます。

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千日前のトリイホール──。かつては「上方」という名前の旅館でした。角座の真裏に位置し、中座にも近いことから、東京の歌舞伎役者や噺家が定宿としていたことでも知られた所。

日本経済が“バブル”に見舞われ、それが崩壊した翌年の1991年4月27日、「上方ビル」に生まれ変わり、ホールを新設。上方旅館に縁のある吉村雄輝・桂米朝・古今亭志ん朝といった芸界の大御所が定期的に舞台に立つことで話題を呼びました。

以来、27年──。先人達は他界しましたが、トリイ寄席は元日を除く毎月朔日にずっと催されてきたのです。

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今月朔日は、大阪で初めての「塩鯛 米團治 二人会」!

会場はとても温かい空気に包まれ、何度も笑いの渦が巻き起こりました(^o^)/

『強情灸』 小鯛
『貧乏神』 塩鯛
『子は鎹』 米團治
   〈中入〉
『質屋芝居』 米團治
『池田の猪買い』 塩鯛

ご来場、心より御礼申し上げます。

『貧乏神』の作者であり、『子は鎹』の補筆をして下さった小佐田定雄さんもお見えになり、色々とご教示を賜った次第☆ 心より感謝申し上げます。

終演後は、三味線の浅野美希ちゃん、小鯛くん、そして團治郎・慶治朗を連れて、天六の「ろうす亭」へ行き、乾杯(^o^)/\(^o^)

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なにわ黒牛を堪能し、いい具合に酔いしれました☆

3日(土)の豆撒きも楽しく勤めますね。大阪府寝屋川市の成田山で、私は午前10時半に「年男」として登場します!