2022.11.13 《おいしい山形》

先日、やまがたオペラフェスティバル「オープニングスペシャルコンサート」の案内役で、山形を訪問。いやぁ、素敵な所でした(^◇^)/

飛行機が山形空港に着陸した時、「当機は只今おいしい山形空港に着陸いたしました」とのアナウンスが流れたので、「けったいな名前やなぁ」と思いましたが、その言葉の意味を実感する旅となりました。

私はコンサートの前日に山形入りし、山形交響楽団の練習に合流。山響さんとは初顔合わせでしたが、温かく迎えて下さり、旧知の中のような雰囲気でお稽古が進みました(^◇^)/

稽古の後は、事務局の西濱秀樹さんが「山形らしいお店にお連れしますね」と、山形放送の青山友紀アナウンサーとともに家庭料理の店「おか」へ誘って下さいました。お店に入るなり、ずらり並んだ山形の地酒を発見。私は嬉しくなり、楯野川〜くどき上手〜龍龍龍龍の順に日本酒を堪能。肴も美味しいので、話が弾みます。山形県は面積がかなり大きいことも分かりました。47都道府県で第9位。天気予報も山形県内で「庄内地区」「最上地区」「村上地区」「置賜地区」の四つに分けられ、県民の意識も微妙に違うのだとか。出羽国(羽前国)は海もあり、山岳地帯もあり、何より肥沃な耕作地が広がる立派な農業国なんですね。食料自給率は143%! これは北海道、秋田県に次いで第3位! 実際、道端で売られている野菜や果物の安くて美味しいこと!

山形の「食」の豊かさを感じながらお酒が進んだ頃、なんと春風亭昇太さんが突然お店に入って来られたのです。

「えっ、なんでここに⁉︎」「こっちが訊きたいよ」 訊けば、彼は山形で落語会を終え、やはりスタッフの方に連れられて入って来たのだとか。意気投合した我々はどんどん酒を酌み交わし、心地良く酔いしれ、その夜は熟睡(^◇^;)

翌日はコンサートの本番。粟辻聡さん指揮による山形交響楽団の皆さんの演奏はとてもエネルギッシュ! そこにオペラ歌手(種谷典子さん・中井亮一さん・高田智士さん)のお三人が加わり、華やかに繰り広げられました(^◇^)♪

終演後、私は粟辻さんと歌手のお三方を誘って、再び家庭料理の「おか」へ——。美味しい日本酒と料理に酔いしれました(^◇^)/\(^◇^)

翌朝は、やまぎん県民ホールでのグルメ取材を受け、それが終わったのがお昼過ぎ。帰りの飛行機のフライトが18時30分なので、どうしようかと思っていると、同行していた上田史嗣マネージャーが「少し寄り道になりますが、近くに山寺がありますよ」と言うので、「あぁ、松尾芭蕉で有名な山寺やな。行ったことないわ。こんな機会でも無いと行かへんよなぁ。よっしゃ、行こ!」と山寺へ——。これが良かった。紅葉の見頃に遭遇し、日本の原風景を満喫!

山寺の正式名称は宝珠山(ほうじゅざん)立石寺(りっしゃくじ)と言うのだそうで、天台宗のお寺なのです。860(貞観2)年に清和天皇の勅願により慈覚大師が開山したとのこと。

松尾芭蕉の名句「閑(しずか)さや岩にしみ入る蝉の声」は、ここで詠まれたのだとか。奥の院まで登り、大師堂も参拝。そこからの眺めは最高でした。

今回の旅で、私は山形の懐の深さを知りました。「おいしい山形」に、また伺いますね(^◇^)/