2017.09.17 《寄席の楽屋は和気靄々》

我々噺家は寄席への出演が基本です。10人なり6人なり、そこに出る演者全員が自分のポジションをわきまえて、時間配分やネタ選びなど、その役割をきっちり勤めることにこそ、落語家本来の姿があると信じています。

今月、私の出番の日は演者それぞれのペース配分が心地良く、したがって楽屋の様子も和気靄々とした空気に包まれておりました(^-^)/

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動楽亭での演目と演者は次の通り。

【11日(月)】

『代脈』 弥っこ
『幽霊の辻』 佐ん吉
『天王寺詣り』 遊喬
『文七元結』 染二
   〈中入〉
『代書』 春雨
『はてなの茶碗』 米團治

【14日(木)】

『つる』 りょうば
『癪の合薬』 二乗
『次の御用日』 由瓶
『花筏』 米團治
   〈中入〉
『ちしゃ医者』 晃瓶
『愛宕山』 枝鶴

ご来場下さったお客様には、寄席の「全員で作り上げてゆく」様子がよくお分かり頂けたのではないでしょうか(^^)/

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そして、15日(金)は天満天神繁昌亭「開場11周年記念」特別公演でした!

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今年は、熊本からくまモンがお祝いに駆け付けてくれ、前座を勤めるサプライズ(^^)/

毎年、中入後に行われる噺家による余芸──。今年はザ・タカラヅカ(^◇^;)

宝塚歌劇ファンの噺家や三味線奏者により結成された「花詩歌タカラヅカ」☆

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逢坂夕陽こと、桂あやめを中心とする面々が毎年5月に繁昌亭で開催してきた「はなしか宝塚ファン倶楽部」公演が、ついに文枝会長に認められ、今年の11周年記念公演の“目玉”として取り上げられたのです! 演題は「15分で綴る“ベルサイユのばら”」!!

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朝・昼・夜の三回公演。それぞれ落語の出方は替わるのですが、「花詩歌タカラヅカ」は変わりません。

但し、トリを勤める演者が「タカラヅカ」に加わることになったので、八方兄さん、文枝会長、そして私がジェンヌに扮して登場。拍手と歓声と笑いの嵐となりました(^◇^;)

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私は二年前の「第4回 はなしか宝塚ファン倶楽部」公演に『エリザベート』のトート役で特別出演した経緯があるので、今回もオスカルになりきり、心を込めて演じた次第☆☆

もちろん、トリの落語もしっかり勤めましたよ(^o^);

各公演、沢山のご来場を賜り、心より御礼申し上げます(^人^)

寄席は話芸のリレーです。これからも応援よろしくお願いします_(._.)_

そうそう、私がプロデュースしているトリイ寄席──。

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毎月1日に開催される落語会ですが、十月席の“目玉”は「内海英華による落語」!

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女道楽(三味線放談)でお馴染みの内海英華さんが落語『悋気の独楽』を披露します。爆笑を呼ぶこと間違いなし☆☆☆

そして、高座での三味線は浅野美希さんこと、松浪千粋さんが「上方唄」を披露します。どうぞお見逃しなく!

あ…もちろん、トリは噺家が勤めます。塩鯛さんによる『質屋蔵』。乞う、ご期待!

ご予約・お問い合わせはトリイホール(06-6211-2506)まで。