2012.05.11 「日本酒で乾杯推進会議 in 明治記念館」

10日(木)は鹿児島から羽田に飛び、東京・元赤坂にある明治記念館での「日本酒で乾杯推進会議」の“100人委員会”に出席しました。

 

昨年、国立民族学博物館名誉教授の石毛直道さんから依頼を受け、この委員会に入れていただいたのですが、イベント開催日がいつも自分の仕事と重なり、なかなか参加できずにおりました。今回、ようやく参加が叶い、意気揚々と東京へ(^0_0^)

 
 

 

明治記念館は新宿区と港区の境目にあるのですが、ギリギリ港区に位置しています。元赤坂…すなわち、御用地のある所。東宮御所や秋篠宮さまの御用邸などがある緑豊かなエリアに立つ明治記念館に入るだけで、清々しい気持ちになりました。

 

まずは、宗教学者でいらっしゃる山折哲雄先生の講演。テーマは『献杯か、乾杯か』。最初からとても機知に富んだ内容が飛び出しました。「人間が酒を醸し出すきっかけと、死者を葬る方法の関連性」「天皇の殯(モガリ)と土葬、そこに酒を供える意味」「神にお神酒(ミキ)を供えてこそのお祭り」などなど…。私はどんどんと話にのめり込んで行き、気がつけば1時間が経過していました。

  

 

あとは美味しい日本酒を囲んでの立食形式の懇話会。“100人委員会”には日本酒造組合のお歴々のほかにも、政治家・歌舞伎役者・作家・歌手など、さまざまな職種の方がおられます。この日も20種類以上用意された美味しい日本酒を飲みながら、和気藹々と歓談の時間を過ごしました。

 
加藤登紀子さん、高橋竹山さん、そして山折哲雄先生と一緒に日本酒を酌み交わす私。

 

終演後は、石毛直道さんのお誘いを受け、民俗学者の神崎宣武さんとともに、バーで飲み直しました。そこで、「稲作伝来は今から3000年ぐらい前に揚子江流域から海路で北九州に伝わったと考えるのが妥当であること」「いわゆる邪馬台国は大和であろうこと」「伊勢神宮の心御柱の話」「神社の起源」などなど、多岐にわたる日本の話で盛り上がりました。考古学・民族学・民俗学が絡みあい、ちょっとした国際フォーラムのようでした。もちろん、どんどん酒を酌み交わしながら…。但し、カクテル・ビール・ウィスキー・ブランデー・ワインと、ここでは日本酒以外の酒ばかりが登場しました(^o^ゞ

 

 

秋には、やはり明治記念館で「日本酒で乾杯推進会議」の“総会&フォーラム”が開かれます。そして、そこで私が落語をさせていただくことになるかもしれません。これは会員の方々だけの集いなのですが、この会は日本酒で乾杯することに賛同して下さる方ならどなたでも入れるんだそうです(入会金・会費とも不要)。詳しくは、「日本酒で乾杯推進会議」のホームページをご覧下さい☆