2013.06.14 《近江の旅「湖東~湖北編」第1章》

13日(木)は多賀大社、いわゆる「お多賀さん」への参拝です。


「八坂さん」とか「すみよっさん」と言うように、神社のことを“さん”付けして呼ぶのは日本人の習慣。しかし、頭に“お”の字を付ける言い方は、数少ないはず。「お伊勢さん」「お稲荷さん」、そして「お多賀さん」ぐらいではないかな?


それにはそれなりの理由があるのではないかと思いつつ、クルマを走らせます。名神高速道路の彦根インターを降り、多賀大社への道を走行中、「河内風穴」という看板に惹かれた我々は、まず、その洞穴とやらを見に行くことにしました。

 


のどかな田園風景を見ながら、快走(^0_0^)


「河内って大阪のこととちゃうのん?」と訝しく思いましたが、訊けば、この辺りの地名なんだとか。河内風穴は今から約55万年前に形成された天然の洞窟なのだそうです。

 


洞窟の入口まで来た時、突然、めっちゃ涼しい風が吹いて来ました↑↑↑ 「わぁ、凄い!」。この日の昼間の外気温は32℃。でも、洞窟の中は10℃でした。

 


狭い入口を身をかがめて入り、しばらく降りて行くと、とても幻想的な広い空間に到達。声もよく響きます。思わず「フィガロのアリア」を口ずさんでしまいました(^o^ゞ


綺麗な形の鍾乳洞部分は一般公開はされていないとのことでしたが、ここは日本で4番目に長い洞窟なんだとか。

 


傍を流れる芹川の清水も、冷たくて気持ち良かった!


さぁ、いよいよ「お多賀さん」に向かいます。


でも、先に河内風穴に立ち寄ったため、「多賀大社奥宮はこちら」という看板に遭遇。「じゃあ、奥宮からお参りしよう」ということになりました。

 


奥宮は「調宮(トトノミヤ)神社」という名前。境内の木がとても元気でした(^ー^)


一通り、お詣りを済ませ、本宮へ行こうとした時に、今度は「多賀大社の御神木、4Km先」という立て札を発見。その矢印は狭い狭い山道を指しています。「折角ここまで来たんだから、見に行きましょうか」と、ご神木を目指してクルマを発進。


どんどん山中に分け入って行きます。これが凄かった! くねくね道の4Kmは、とても長く感じるのです。急勾配の細い道。しかも、どんどん幅が狭まって…。「ひょっとして道を間違えたのかな」「でも、Uターンできる場所も見当たらないぞ」「少しハンドル操作を誤れば、谷底だよ」「対向車が来たら、どうしよう」「……」。


私は久しぶりに少し震えました。「もうあかん。次、どこかでUターンできるスペースが見つかったら、引き返そう」と思った丁度その時、目の前に「多賀大社御神木」なる石碑が出現! 方向転換するスペースもあります。一同、声をあげて喜びました(^o^)/


御神木を目にした私は、溢れ出る涙を止めることができませんでした。

 


畏れ多く、堂々と聳える神様の木!! (写真ではその神々しさが表せられません)


多賀大社が「お多賀さん」と崇められてきた訳も納得~☆


しかし、実のところ、人がみだりにここまで入って来てはならぬものだとも思いました。畏敬の念を抱きつつ、「ここまでお導き下さり、ありがとうございました」と、ご神木に何度も感謝し、山を降りました☆☆☆


ようやく、多賀大社の本殿に到着。

 


多賀大社の奥宮と御神木を見た後での本殿参拝は、味わい深いものがありました(^人^) ちなみに、ご祭神は伊邪那岐命と伊邪那美命☆☆

 


神社前の土産物屋さんで売られている銘菓「糸切り餅」は絶品(^q^)


その後、高龍神(タカオカミ)・闇龍神(クラオカミ)が祭られている大瀧神社を参拝してから、長浜市へと移動。

 


今夜の宿は旅籠「白忠」です。


今年3月の「関西二期会ゴールデン・ガラコンサート」の打ち上げでおじゃました料亭「成駒家」が経営する宿です。その時の料理の味が忘れられず、ここに泊まることにしたのです。


「あ~、今日も美味しかった(^q^)」。


ここはかつて油屋だった所。宿泊場所は蔵の中です。もちろん綺麗に改装してありますがf(^_^)


『蔵丁稚』の定吉や『たちぎれ線香』の若旦那の気持ちになって床に就いた私です☆☆☆