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2013.04.04 《ミュージカル『永遠物語』を観劇》


宝塚バウホールで上演中のミュージカル『永遠物語』(草野旦演出、花柳寿楽振付)を観劇しました。


 

 

これは「無法松の一生」のミュージカル版です。原作は岩下俊作の小説「富島松五郎伝」。これを元に数々の映画や舞台が生まれました。

 

今回、松五郎に扮するのは元宝塚歌劇団トップスター、榛名由梨さん。“ベルバラ”で初代オスカルを勤めたショーちゃんこと榛名由梨さんです! その輝かしい活躍ぶりは今も多くの人によって語り継がれています。『永遠物語』は4度目の公演。とは言え、前回の公演からはかなりの年数が経っており、初演から数えると、実に31年ぶりの上演となるんだとか。

 

私は初演を観る機会は得ませんでしたが、1982年の初演当時はかなりのセンセーショナルを巻き起こしたそうです。それもそのはず、これは筑前・小倉に住む俥夫(シャフ=人力車の車引き)松五郎の一生を描いた作品ですが、松五郎の性格は喧嘩っぱやい無法者。無法者の松五郎で「無法松」と呼ばれている男なのです。

 

過去に“無法松”を演じてきた人を列挙すると、銀幕では坂東妻三郎、三船敏郎、三國連太郎、勝新太郎。新国劇では辰巳柳太郎。歌手の舞台では村田英雄、小林旭、杉良太郎、北島三郎、五木ひろし…。いずれ劣らぬ名優揃い。しかし、松五郎はスカッとした二枚目ではありません。謂わば、演歌の似合う荒くれ男。

 

それをタカラヅカのトップが演じるというのですから、物議を醸したのも当然でしょう。でも、結果は大成功。そして、この度、久しぶりに『永遠物語』が上演される運びとなったのです。

 

いざ、開演──。えっ!? 私はあまりに似合い過ぎている榛名由梨さんの舞台姿に驚きました。どこをとっても無骨な小倉男なのです。勝ち気で粗野で…でも、心はとても純粋。舞台は鬼気迫る力がみなぎり、そこかしこに切なさが宿り、とても清々しい気持ちで観ることができました☆

 

「姿が消えると、心が見える~」という歌詞もいいですね♪ 永遠(トワ)の愛がそこはかとなく綴られます。

 

そして、吉岡良子役の花總まりさんの演技がピカ一でした。「タカラヅカ界の玉三郎」とでも言うべき気品に満ち溢れていました☆☆

 

また、この公演には私の知り合いの元タカラジェンヌ(OG)が沢山出ておられ、楽しみが倍増しました。未央ーさん、藤川真千子さん、翔つかささん…。私が慣れないお芝居に出演した時、メイクの方法から歩き方まで手取り足取り教えて下さった方々ばかり。今なお感謝です(^人^)

 

この舞台はタカラヅカ出身者だけでなく、いわゆる普通の男性俳優や、子役、そしてOSK出身の女性達も加わっていて、それが違和感なく、一つにまとまって見えたことが新発見でした☆☆☆

 

榛名由梨舞台生活50周年記念の公演でもあるミュージカル『永遠物語』──、日本の心に出会えます。7日まで。


 
宝塚バウホール横の桜並木