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2011.10.01 「10月、装いも新た、気持ちも新たに」


落語会と宴会の毎日が続いていたので、ブログが滞ってしまいました。すみませんf(^^; ここ数日の落語会の様子を記します。


29日(木)は、大阪・日本橋にある国立文楽劇場での「桂春駒の会」に招かれました。春團治門下の春駒兄さんはとてもお若く見えますが、今年還暦です。国立文楽劇場ができた年から、毎年ここでご自分の会を開いて来られ、28年──、すなわち第28回を迎えられました。


今年は春駒兄さんが二席披露されたのに加え、ゲストに浪曲の京山幸枝若さん、桂春蝶くん、そして私の三人が招かれました。すなわち、親と同じ道を歩んでいる“二世”が一席ずつ演じ、あとで座談の一幕も設けられました。その進行役は放送作家の新野新さん。新野先生も大変お若く見えますが、実は今年喜寿でいらっしゃいます。満員のお客さんに迎えられ、落語会は終始なごやかな雰囲気のうちに終了しました。春駒兄さん、ありがとうございました!

  国立文楽劇場の楽屋にて、出番前のひととき。

30日(金)は天満天神繁昌亭の夜席、「着道楽寄席」に出演。この日は出演者一同、スタイリストの猿丸三也子さんによるデザインの着物を着て登場しました。つまり、ファッションショーと落語会が合体したような催しとなったわけです。私のほかは、あやめ、遊方、染雀、そして浪曲の春野恵子(曲師・・・一風亭初月)の面々。全員、それぞれの個性をうまく生かして作られた着物に身を包み、満足顔で高座を勤めました。この日は和服姿のお客さんも多く、「これからは我々芸人がもっと率先して、遊び心を醸し出す着物を着ましょうね」と、着物談義に花が咲きました。

  着道楽寄席で私のために仕立てられた衣装。

  「着道楽寄席」での着物談義の1コマ。


さて、翌日は10月1日。昔から衣替えの日ということになっていますが、学校でも急に冬服にすることに抵抗を覚える人が多いように、噺家の世界でもいきなり“合わせ”の高座着に切り替える人はまず居りません。近頃は、9月に入って暑さが和らいだ頃に“絽”から“一重”にし、11月に入ってしばらくしてから“合わせ”に切り替える人が多いようです。


1日(土)の昼は、神戸朝日ホールでの独演会でしたので、“一重”の衣裳を3パターン用意して楽屋入り。お蔭さまで、神戸での初めての独演会は満員のお客さまに包まれ、賑々しく勤めることができました。


『動物園』團治郎

『七段目』米團治

『看板のピン』歌之助

『替り目』米團治

   〈中入〉

『どうらんの幸助』米團治

 
          神戸から大阪へ向かうクルマの中から見た秋の空。


終演後、すぐに大阪に移動して、毎月1日に開催されている大阪・千日前の上方ビル4階トリイホールでのTORII寄席に出演しました。10月1日はトリイホールを愛して止まなかった古今亭志ん朝師匠の命日でもあることから、「東西交流会」と銘を打っての公演となっています。今回は江戸から古今亭志ん輔さん、三遊亭竜楽さんのお二人がお越しになりました。


『軽業』吉の丞

『堪忍袋』竜楽

『どうらんの幸助』米團治

   〈中入〉

『天災』銀瓶

『幾代餅』志ん輔


こちらも温かいお客さんに包まれ、皆、熱演することができましたが、殊に、志ん輔兄さんの『幾代餅』には鳥肌が立つほど引き付けられました。優しくて鋭くて、まるで志ん朝師匠が降りて来られたような高座姿でした。終演後は、上方ビル3階のワインバーで遅くまで落語談義で話が弾みました(^0_0^) (銀瓶とはY談義に花が咲きましたf(^_^;)

 ワインバーで古今亭志ん輔さん、三遊亭竜楽さんを囲む上方勢。