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2016.08.21 《初心者のための「上方伝統芸能ナイト」@ 山本能楽堂 in 大阪》


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大阪市中央区徳井町にある山本能楽堂は、今は亡き観世流能楽師の初代山本博之師が昭和2年に建立した大阪で最も古い能楽堂です。

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大阪大空襲で焼失するも、昭和25年に再建され、今では国の有形登録文化財に指定されているほどの貴重な建物。

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近頃、能舞台の屋根の葺き替えなど、大規模な改修をされ、その時に建物の二階三階部分に“和”のロフト空間を取り入れるなど、お洒落な演出を施されました。

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現在、山本能楽堂の理事を勤める山本章弘さんと私は、ともに父親が「上方風流(カミガタブリ)」の同人であったというご縁もあり、心安くさせていただいている間柄なのです。

山本章弘さんが企画・運営されている芸能シリーズの一つが「初心者のための上方伝統芸能ナイト」。

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能・文楽・舞・講談・落語・浪曲など、上方に縁(ユカリ)のあるさまざまなジャンルの芸能を分かりやすく紹介しようという趣向の会で、ほぼ月に一回のペースで開いておられます。

20日(土)の夜、そこへ私、久しぶりに出させていただきました。

出演者によるトークや、お客様の体験コーナーもあるのですが、今回の進行役は旭堂南海さん。

「芸能トーク」 山本章弘 & 桂米團治 & 春野恵子 & 旭堂南海
『高田馬場』 春野恵子
『真田幸村』 旭堂南海
「体験コーナー ~ 講談に挑戦」 お客様代表3人
『鵜飼』 山本章弘 & 山本章弘社中
『はてなの茶碗』 桂米團治

これだけのことを二時間以内に凝縮して行うのです。

私は京都の「ギオンコーナー」のスタイルを連想しました。主に観光客向けに、京舞・雅楽・狂言・茶道・華道・箏などを約一時間で紹介するというあの凄い企画!

でも、こちらはあれ以上に濃密かもしれません。

驚いたのは「体験コーナー」で登場したお客様三人。司会の南海さんが「講釈のサワリをやりたい人、手を挙げて!」と言うと、かなりの人が挙手。南海さんのチョイスで能舞台に上がってきたのは、20代か30代前半と思しき女性二人と小学5年生の男の子。いやぁ、恐れ入りました。今どきの若い子の舞台度胸の素晴らしさに! 三人とも全く怖じけないのです。それどころか、小学5年生の男子はオチまでつけて、爆笑を取っていました。なるほど、日本がオリンピックでメダルラッシュになるはずや。若い世代は頼もしい! 私が大いに学ばせていただいた次第(^-^;)

終演後、帰り際にチラッと会場を覗くと、10人ほどの若い年代のお客様が残っておられたので、声をかけたら、これが北京大学から日本に来ている留学生だったのです。

公演中、前のほうに座っていた若者グループ。私はてっきり日本人だと思っていました。あの、大声で喋り、独特なファッションで歩いている中国人観光客とは全然違うのです。慎ましく、穏やかな日本人気質が身についているのです。留学するって、こういうことなのか!

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出演者一同、彼らと記念写真を撮って、帰宅の途に就きました。

大阪の山本能楽堂──。これからも国際交流の場として大いに注目されそうです。