2011.05.13 「円楽・米團治二人会 in 呉」

ちょっと更新が遠のいてしまいました。 もちろん芝居のお稽古で忙しいのですが、実はここ3~4日、とある女流作家の文庫本の解説文を依頼され、その作成に時間を要しておりました。 何しろ芥川賞を受けられ、文化勲章にも輝く方からの依頼ですので、このブログのような調子ではいけません。 芝居の稽古の時間以外、ずっと部屋に籠りきりでした。 ようやくそれが出来上がり、ホッと一息。 作家の名前は、文庫本の発売日が決まってから申します。 でも、前述の内容で、もう判りますよねf(^^;

 

さて、13日は横浜を離れ、広島へ向かいます。 呉市で三遊亭円楽さんとの二人会があるのです。

 

昨年春に楽太郎から六代目三遊亭円楽に名前を改められたお兄さま。 その襲名披露興行は、全国200公演にも及んだとか。 チャキチャキの江戸っ子で、青山学院大学を卒業し、若い頃から 「笑点」 にレギュラー出演され、常にお茶の間の人気者。 何不自由なくスマートに生きて来られたと思いきや、さにあらず。 相当苦労して来られた方なのです。 今までにやったアルバイトの話をすると、本が3冊書けるとか。 でも、それを苦労と考えないのが、円楽さんのカッコ良さ! すぐにしんどい素振りを見せる私とは大違いf(^_^; 面倒見の良いお兄さんとの二人会とあって、私は嬉々として新幹線に乗り込みました。

 

喜んだもう一つの理由は、円楽さん付きの美人マネージャー、植野佳奈さんに逢えること。 たぶん東西の噺家マネージャーの中で一番だと思います。 この日も爽やかに私を迎えて下さいました。 聞けばこのほど、星企画から暖簾分けのような形で独立したとのこと。 「へぇ、じゃあ何かお祝いします。事務所に欲しい物、何でも言って」 と訊いたら、「じゃあ、クルマを下さい」。 「……まいりました」。

 

さて出演順は、まず円楽さんのお弟子さんの楽大君が前座を勤め、次に私。 休憩後、柳貴家小雪さんの太神楽(曲芸)があり、トリが円楽さんという形です。 呉市文化ホールは綺麗で、お客様の反応もよく出演者一同大喜びで会場を後にしました。

 

『つる』楽大

『替り目』米團治

   〈中入〉

「太神楽」小雪

『甚五郎の鼠』円楽

 

帰りは全員最終のぞみで大阪まで行き、そこで泊まりです。 広島駅前の 「徳兵衛」 というお好み焼き屋で列車待ちを兼ねて、ビールで乾杯。 丁度いい気分になった頃に時刻となり、円楽さんが 「楽屋でお客さんからいただいたのを開けよう」 と、丁度ざこば兄さんのパターンのような帰りの車内となりました。 最終のぞみは新型みずほでした! ラッキー(^0_0^) なかなか座り心地良かったですよ。 でも、別に座席を回転させることもなく、2シートずつ前を向いておとなしく酒盛りをしました。 ここらはざこばさんと違うところ。

 

新大阪に着く頃、「明日は皆さん早いからこれでお開きにしましょうか」 と私が皆の顔色を窺うと、小雪さんが 「前に内海英華さんに連れて行ってもらったミナミのバーのカクテルの味が忘れられなくて…」 と言い出し、「じゃあ、寝酒に一杯だけ行こう」 と円楽さん。 但し、マネージャーの佳奈ちゃんが 「私は明日が早いのでこれで失礼します」 と消えるではないか!? 吉川が消えずに、佳奈ちゃんが消えた。 あぁ…でも、私は気を取り直し、結局、円楽さん、小雪さん、吉川の4人で法善寺のバー 「路」 へ。 美酒に酔いしれているうちに、そこでプロレス談義で大いに盛り上がり、その勢いで阪町の 「(ざこばさんの甥御さんが経営している)浩哉さんの店」 に行き、気づけば午前3時。次に気づけば、我が家のベットで服を着たまま朝を迎えていましたf(^_^;

        
出演者一同                                                                          植野佳奈さんとともに