トップへ

2015.08.13 《花紀京さんとの思い出》


今月に入ってすぐ、芸能界の訃報が二件ありました。

まずは、文化勲章受賞者でもあられた作家の阿川弘之さん。今月3日、老衰でお亡くなりになりました。(享年94歳)

私、弘之さんとは面識は無かったのですが、長女の阿川佐和子さんと、先日「週刊文春」で誌上対談をしたばかり。

誌面には今年3月に他界した米朝の話が色々と掲載されてありましたが、実際は弘之さんの話題も色々と出たんです…と言うより、私が色々と訊きまくったのです。そして、ウチの親父と同じく、弘之さんも徐々に綺麗に枯れていっておられるんだなぁと感じた次第。その時は佐和子さんに「どうぞ、くれぐれもお大切に」と申し上げ、対談は終了。

個人的には『南蛮阿房列車』シリーズが好きでした。ご冥福をお祈り致します☆

その二日後の今月5日──、喜劇役者の花紀京さんがお亡くなりになりました。(享年78歳)

2003年に脳の病気で倒れられてから12年間の闘病生活。さぞや、お辛かっただろうと思います。これからは、どうぞ安らかであられますように☆

私は子供の頃から花紀京さんの出ておられる吉本新喜劇を観るのが好きでした。ニッカポッカに腹巻き姿で「わて京ちゃん」と言いながら登場されるや否や、客席は笑いの渦に包まれます。岡八朗さんや原哲男さんを相手にとぼける様子に、いつも腹の底から笑わせていただいたものです。

実は私、初めて商業演劇の舞台に出演した時、花紀京さんと共演させていただいたのです。なんと、京さんの息子役で!

0813①

1993年8月の名鉄ホールでの東宝・名鉄提携による「八月特別公演」──。

0813②

タイトルは『浪花  恋もめん』(脚本=山崎圓、演出=水谷幹夫)。主演は藤岡琢也&藤山直美という豪華版。

0813③
もちろん、まだ桂小米朝時代のことです。

0813④

商業演劇は全く初めてだった私に対し、京さんはとても優しく接して下さいました。多くを語らず、私のやりたいように泳がせて下さり…でも、どうしても気になる箇所は、端的に助言して下さいました。

そうそう、あの年は記録的な冷夏で、おコメの出来が悪く、タイ米を輸入した年でした。

今となっては、とても貴重な思い出です☆☆

ちなみに、私の妻も一度、花紀京さんと舞台でご一緒させていただいたことがあるのです。まだ独身時代、ソプラノ歌手として喜歌劇楽友協会に在籍していた頃、ヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ『こうもり』に、京さんが刑務所の看守、フロッシュ役で登場。

たとえ回数は少ないにせよ、夫婦共々、花紀京さんと同じ舞台に立てたのは誠に有難いかぎり☆☆

今頃はあちらで、滅多に話題にされることのなかった横山エンタツ先生と、ようやく親子の会話をしておられるやもしれません。

心よりご冥福をお祈り申し上げます☆