2014.01.27 《四席しゃべることに…!》

26日(日)、姫路市市民会館での「桂米團治独演会」は、いろんな意味で心に残る会となりました(^人^)

 

父、米朝の出身地、兵庫県姫路市での私の独演会──。かねてより姫路労音の主催で行われてきた米朝独演会が、いつしか親子会となり、やがて私の独演会へと移行したこの落語会には、いつも何か特別なものを感じるのですが…、今回は凄かった(^o^ゞ

 

チラシに記載されていた演目は『茶漬間男』『らくだ』『蛸芝居』の三席。

 

ところが一席目、私はなんの迷いもなく、堂々と博打のマクラを振って、『看板の一』を喋り出したのです。

 

ネタに入り、しばらくしたところで、舞台袖から「チン」という鉦(カネ)の音。普通、これが鳴る時は、まだ楽屋入りしていなかった次の演者がようやく楽屋入りしたことを知らせる合図なのですが、今回はそんなことはあるはずもなく…しかも、かなり大きな鉦の音。えっ、ひょっとして急病人でも出たのかなぁ、それともマイクの調子が悪いのかなぁなどと思いを巡らせながら舞台袖に視線をやると、滝川マネージャーが「演目、間違うてはります。『看板の一』ではありません。『茶漬間男』です」と、高座に居る私にだけ聞こえるような細長~い声で、必死に語りかけているではありませんか!

 

私は「えっ、看板のピンとちゃうのん?」と、大声で訊き返した途端、会場は大爆笑(^o^ゞ

 

今さら後戻りもできず…、「すみません。とりあえず一席目は『看板の一』でお付き合い下さい」とお願いし、また落語に戻ってサゲまで喋り、高座を下りた次第。

 

久しぶりに“天然”を発揮した私。ひょんなことから、番組は次のように進みました(^o^ゞ

 

『時うどん』 小鯛

『看板の一』 米團治

『片棒』 歌之助

『らくだ』 米團治

   〈中入〉

『茶漬間男』 米團治

『蛸芝居』 米團治

 

思い込みグセを治そうと思いつつも、なかなか治りません。しかし、間違えたのが“瓢箪から駒”となっなようで、会場は大賑わい(^ー^) 結局、四席しゃべることになりました(^o^ゞ

 

ご来場、心より感謝申し上げます(^人^)

 
 

楽屋を訪ねて下さった舞踊家の坂東大蔵さん呂扇さん親子。父の友人でもある大蔵さんは今年84歳の当たり年。一回り下に見えます! とてもお元気(^0_0^)

 

終演後は、姫路労音60周年ということもあり、打ち上げの宴会を催して下さいました(^人^)

 

市民会館から程近い中華料理の「紅宝石」で美味しく楽しく酔いました(^o^)

 

 

私が「皆様、坂東大蔵さんは今年84になられますが、米朝は今年、数えで90。卒寿なのです」と言ったところ、宴席に99歳の女性がおられることが判明。毎年落語を聴いて下さっているのだとか。いやぁ、敬服。感動しました☆☆☆

 

 

姫路労音の皆様、来年もよろしくお願い致しますm(__)m