2012.02.07 「寄席出演を謳歌する日々」

数年前までは今の上方落語の繁栄を誰が予想したでありましょう。桂三枝会長の尽力と多くのお客様のお力添えにより、落語の寄席小屋が絶えて久しかった大阪に、天満天神繁昌亭がオープンしたのが平成18年9月15日。それに触発を受けたざこば兄さんが平成20年12月に動楽亭を作り、平成21年10月には八方兄さんが八聖亭を立ち上げました。

 

以来、我々上方の噺家も東京の噺家と同じように、寄席に出演する喜びを味わえるようになりました。

 

同時に、上方落語の情報誌も誕生! これまでは東京の落語会を紹介する「東京かわら版」(とても重宝する月刊誌、編集人…佐藤友美さん)だけでしたが、寄席誕生に呼応するように、上方落語に特化した情報誌「よせぴっ」(月刊フリー・ペーパー、編集長…日高美恵さん)が生まれたのです。

 

このところ、私は寄席(出演)三昧の日々が続いています(^0_0^)  先週は天満天神繁昌亭昼席への出演でしたが、5日の最終日には大入となり、尻跳(シリバネ)して終わりました(^ー^) ご来場まことに有難うございました!

 

その翌日からは動楽亭に出ています。6日、7日と出番をいただき、ワクワクしながら高座を勤めています。6日は客席にざこば兄さんのお姉さまもお座りになり、ニコニコと高座を見つめて下さいました(^ー^)

 

『阿弥陀池』二乗

『かわり目』雀太

『みかん屋』米輔

『花筏』歌之助

  〈中入〉

『一文笛』千朝

『崇徳院』米團治

 

席亭のざこば兄さんは、ご自分の出番が無い時でも、よくフラッと立ち寄られるのですが、この日は毎日放送テレビの『ちちんぷいぷい』に出演のため、こちらには来られず。代わりに、我々がその番組を楽屋のテレビで観ていました。もちろん開演中は観ていませんが、終演後、ざこば兄さんの一番下の弟子のあおば君が「今から、ウチの師匠がオーストラリアで買い付けた競走馬の初レースの様子が番組で放送されます」と言ったので、皆で“朝丸”と名付けられた馬の活躍ぶりを観ることに!

 

ざこば兄さんが前回のオーストラリア旅行で50万円で買い付けたという競走馬“Choumaru”の初レース。「1位になったら、めちゃくちゃ大金持ちになるでぇ」と興奮するざこばさんでしたが、結果は最下位でした(^o^ゞ でも、とても爽やかな気持ちになりました。めっちゃ可愛い馬なんです! 但し、ざこばさんは「もう、手離す」と言うてはるみたいですが…。

  
動楽亭の楽屋で食い入るように初レースの様子を観る歌之助・しん吉・雀太と、私。


可愛らしい“朝丸”。

 

楽屋談義も楽しい寄席通い。7日も動楽亭昼席で喋ります。どうぞよろしく(^0_0^)