2014.10.08 《真名井神社~伊雑宮、近畿縦断の旅[前編]》

元伊勢と伊勢、すなわち丹後の宮津と志摩の磯部を繋ぐ旅──。
 
1008① 
 
まずは京都府宮津市にある元伊勢・籠神社(コノジンジャ)を参拝。
  
ご祭神は天火明命(アメノホアカリノミコト)。古伝によれば、天照国照彦天火明櫛玉饒速日命(アマテルクニテルヒコアメノホアカリクシタマニギハヤヒノミコト)と言われています。この神様は“十種の神宝”を携え、「天照大神より以前の神」とされています。籠神社の祭祀を司って来られた海部家は、天皇家よりも長い歴史を持っているとのこと。実際、「海部家系図」は国宝に指定されているのです。
 
私は籠神社にはこれまで幾度となく訪れていますが、この日は正式参拝をさせていただきました。
 
 1008② 
たまたま権宮司の海部穀成さんにもお会いすることができ、新しく完成した茶房「かむながら」で古代米の話を興味深く聴講──。
 
1008③  
干菓子と御抹茶、めっちゃ美味しかった(^q^)
 
 その後、奥宮となっている真名井神社に参拝。
 
 1008④ 
太古の昔に神様が降り立った、ここ真名井の原は「匏宮(ヨサノミヤ)=与佐宮・吉佐宮・与謝宮」と呼ばれています。
  
ご祭神は豊受大神(トヨウケノオオカミ)。いわゆる、お伊勢さんの外宮と同じです。豊受大神──亦の名は天御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)・国常立尊(クニトコタチノミコト)、また豊受が食物の神様であることから倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)…すなわち、お稲荷さんと同神という説もあります。何やらすべての神様の大元になっているような存在!
 
1008⑤ 
 
磐座(イワクラ)主座には罔象女命(ミズハノメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)、神代五代神(カミヨイツツヨノカミ)が祀られ、磐座(イワクラ)西座には天照大神(アマテラスノオオカミ)、伊射奈岐大神(イザナギノオオカミ)、伊射奈美大神(イザナミノオオカミ)が祀られています。
 
磐倉の傍にいるだけで身体が暖かくなって、気持ちが穏やかになってきます。嗚呼、とても神々しい☆☆ 磐座にこそ神が宿るという原始信仰が体感できます。
 
「人間の作ったお社など要らないなぁ」という気にさえなってきます。
 
1008⑥ 
 
そう、亀岡市の出雲大神宮のように…!
 
神氣をいっぱい戴いて、その後、成相寺まで足を伸ばしました。高台からの眺めは最高!
 
1008⑦ 
 
今年の初めに来た時は積雪が凄くて頂上まで上がれなかったけれど、今回は頂上からの眺望が楽しめました(^o^)/  但し、この日は曇っていました…が、幻想的な天橋立が拝めました(^0_0^)
 
この日は宮津泊まり。翌日は伊勢志摩を目指して出発(^-^)/
 
いつも思いますが、現代人はクルマがあるので幸せですね。かつては一週間以上かけて歩いたであろう距離も、僅か3時間半で行き着けるのですから(^∧^)
 
とは言え、結構な距離があります。京都縦貫自動車道~舞鶴自動車道~中国自動車道~名神高速道路~新名神高速道路~伊勢自動車道を経由して、お伊勢さんを目指します。
 
来春、京都縦貫自動車道が全線開通したら、さらに時間短縮できることでしょう。
 
ところで、有料道路に入る手前で「金引の滝→」なる看板を発見。龍神さんを感じる旅に、滝は外せませんf(^_^;
 
ちょっと寄り道です。宮津高校の横を抜け、滝馬神社にお参りをし、さらに山を登った所に…ありました!
 
1008⑧  
金引(カナビキ)の滝──、素敵な滝です☆☆☆
 
 1008⑨ 
僅かに降りかかる水しぶきが気持ちイイ(^ー^)
 
 1008⑩
 
清々しいエネルギーを蓄えた私は、伊勢志摩に向け、クルマを走らせました。
 
     (後編に続く)