2010.10.17 「入院、そして経過のご報告⑤」

私の入院中、楽屋では私の怪我が悪化した原因の話で持ちきりだったそうです。

「天罰や」、「いやいや、いろんな人の怨念や」などと言われましたが、最も多かったのが「コーラの飲み過ぎ」でした。私は、数年前から自分流の健康法に目覚め、おかずを食べ過ぎずに、コメ(白いごはん)をどんどん食べるようにしていました。炭水化物(ブドウ糖)はクルマで言うところのガソリン、すなわちエネルギー源ですからね。殊にここ4年間は、血管や臓器が硬くならないように、蛋白質とカルシウムの摂取を控え、白いごはん・フランスパン・スパゲッティ・うどん・焼きそば・オムライス・インド風カレー…など穀物をどんどん取っていました。また、身体の塩分が足りなくならないように、塩も意識的に摂っていました。

高座の前は消化・吸収の早いサイダーやコーラ(カロリーオフでないやつ)を身体が欲するだけ飲んでいました。概ね毎日1~2リットル。いつしか東京の噺家仲間には(仕方なく)受け入れられ、楽屋には水やお茶の横にコーラやサイダーが置かれるようになりました。

でも、関西ではトコトン馬鹿にされ、「あいつはいずれ痛風か、糖尿になる」と密かにアホ扱いされてきました。そこへ、今回の入院です。皆、鬼の首を取ったように囃し立てました。「足の指を切ったら、中からこんな大きなコーラの塊が出てきた」と…(『寝床』のパロディ)。

私は心配になって、回診の時、先生方に尋ねました。「今回の病気はコーラの飲み過ぎと関係ありますか」と。すると、先生方は笑いながら「昔、コーラを飲んだら骨が溶けると言う人がいましたなぁ」「今でも言うてる人が居ますよ」などと言葉を交わされて、「因果関係はありません」とのお墨付きを頂きました。(昔のコーラはクエン酸が入ってたから、余分なカルシウムを溶かしてくれたけど、今はリン酸だから、溶かしたくても溶けないそうです)。

でも、アンチ・コーラ派と仲良くやっていくために、「入院中はコーラを飲みません」と約束しました。退院して一番にしたいことは、ビールを飲むでも、タバコを吸うでもなく、コーラを飲むことですf(^_^;