2017.05.23 《「あぁ…可哀想」由瓶の高座にケータイ音》

0520ゆうへい

20日(土)は「笑福亭由瓶独演会」に招かれ、一席喋らせていただきました(^^)/

会場は京阪寝屋川市駅の傍にある寝屋川市立文化交流センター・アルカスホール。

由瓶くんの奥様のご実家のある寝屋川市での“故郷へ錦を飾る会”ともなった次第☆

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前回同様、「喜多八」の楽屋弁当を美味しく完食(^o^)/

いざ、開演──。

以前から由瓶くんの話しぶりはメッチャ面白かったのですが、近年は落語にも益々味わいが増しているのです(^^)/

この日も、舞台袖で聴いていて、実に楽しいかぎりでした。

『七度狐』 愛染
『手水廻し』 由瓶
『一人酒盛』 由瓶
   〈中入〉
『質屋芝居』 米團治
『帯久』 由瓶

ところが、トリネタ『帯久』の時、客席でケータイが鳴り出したのです。それが(高齢者なのでしょうか)なかなか止まらない。30秒ほど経ってようやく止まったのも束の間、しばらくすると、また同じ音が鳴り出したのです。

私が高座に居たなら落語をやめてしまったと思います。でも、由瓶くんは(外見的には)少しも動じることなく、最後まで演じ切りました。あっぱれ…でも、めっちゃ可哀想でした。

高座から降りてきた彼は、「これからは我々心して勤めな、あきませんね。スマホのタッチパネルに慣れてしもたお年寄りは、咄嗟に電源が切られへんのでしょうね」と、お客を詰(ナジ)ることなく、芸人としての心構えの発言に終始。立派だと思いました。けど、可哀想…。

昔の狂歌に「噺家殺すに刃物は要らぬ 欠伸(アクビ)三つで即死する」というのがありますが、今や「噺家殺すに欠伸も要らぬ ケータイ鳴らしゃ憤死する」かな。