2016.09.12 《第7回「郡上八幡 上方落語の会」──今年も大盛況》

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近藤正臣さんが“むかえびと”となって開催する「郡上八幡  上方落語の会」も7年目を迎えました。

桂吉弥門下の一番弟子、弥太郎くんの故郷が岐阜県郡上市八幡町。郡上八幡(グジョウハチマン)をこよなく愛する近藤正臣さんと吉弥君がドラマで共演したことから生まれた企画。

しかもここはかつて父・米朝もメンバーであった「東京やなぎ句会」の同人による落語会が開かれていた所。その会の案内人を勤めておられたのが、今年の7月7日に他界された永六輔さん。

丁度、永さんのポジションを近藤さんが受け継ぐ形で続いているのが、この落語会なのです。

毎年訪れる度に郡上八幡の街並みを探索し、ほぼ知り尽くしてしまった私。今年はさらに北の集落、白鳥(シロトリ)まで足をのばしました。

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大阪から郡上市まではクルマで2時間少々。便利になりました。

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10日(土)の朝、吹田I.C.から名神高速道路に乗り、一宮Jct.で東海北陸自動車道に分岐して、郡上八幡を通過して白鳥I.C.で降り、一般道へ。

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今回は道中、ずっと龍雲に見守られているようでした☆

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目指すは長滝白山神社。

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長良川鉄道の白山長滝駅前にそれはありました。

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着いてビックリ。ここは山岳信仰の一つ、泰澄上人が開基となる白山信仰の美濃側の起点だったのです。

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ここにも龍が!

白山文化博物館の資料によると、標高2702mの白山からは四方に清き水が流れ、九頭竜川(福井県)・手取川(石川県)・庄川(富山県)・長良川(岐阜県&愛知県)となって豊かな恵みを醸し出しているのだとか。

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白山信仰は神仏習合の形で栄えてきたことから、長滝白山神社の境内に白山長滝寺がありました。正式名称は白山本地中宮長滝寺。明治維新の神仏分離令で別々になり、寺院の勢力は衰えてしまったそうですが、今なお跡地の部分も宮司さんがしっかり守っておられました。

余談になりますが、廃仏毀釈は明治政府の最たる汚点ですね。住吉大社の神宮寺が無くなってしまったのも大きな問題…あっ、この話はまた別の機会に譲ります。

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長滝白山神社のご祭神は、伊弉諾尊・伊弉冊尊・彦火々出見尊の三柱。白山の三所権現(十一面観音・聖観音・阿弥陀如来)と呼応しています。

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神社と寺院を参拝した後は、白山信仰と関わりの深い阿弥陀ヶ滝へ。

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実に綺麗な滝──。

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滝壷の近くまで行けて、いろんな角度から見ることが可能。

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マイナスイオンがほとばしるような飛沫(シブキ)を浴びて、リフレッシュ!

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さらに奥の石徹白(イトシロ)へも寄りたかったのだけれど、時間が足りない…。それは次回に取っておこう。

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郡上市白鳥町から八幡町へと入り、会場となる安養寺に到着。

去年は「米朝・枝雀 追善興行」であったため、別の会場で行いましたが、今年は古巣の安養寺に戻って来ました。 

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欄間の天女も気持ち良さそう(^o^)

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本堂は優に400人を超えるお客様でぎっしり! 正臣さんのご案内のもと、落語会は賑やかに進みました。

「おはなし」 近藤正臣
『ふぐ鍋』 弥太郎
『餅屋問答』 吉弥
『厩火事』 ざこば
   〈中入〉
『算段の平兵衛』 米團治
「皆でワイワイ」 ざこば&米團治&吉弥&弥太郎&近藤正臣&浅野美希

沢山のご来場、心より御礼申し上げます(^人^)

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終演後は鉄板料理・飛騨牛「泉坂」で乾杯☆☆

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地酒「母情」と郷土料理の数々に舌鼓☆☆☆ 楽しいひとときを過ごしました。

その夜は名水の宿「吉田屋」で熟睡。

郡上の皆さん、ありがとう!