2016.03.20 《「米團治 昇太 二人会」@ 厚木市文化会館》

父、米朝の命日にあたる19日(土)、私は神奈川県厚木市で落語をしておりました。

噺家の命日には落語で供養するのが一番ですよね(^^)

厚木市文化会館で定期的に開かれている“あつぎ寄席”。

0319あつぎ
今回は「米團治 昇太 二人会」という形で行われました( ^o^)(^-^*)

春風亭昇太さんとは色々な落語会でご一緒させていただいておりますが、二人会としては池田市、大阪狭山市に続いて三回目です。

実は私、神奈川県厚木市へ来たのは初めて!    このところ、初めての地が続き、血が騒ぎます(^0^;)

この日は前日からの雨が止まず、新大阪駅から少し鬱陶しい気持ちで新幹線に乗ったのですが──。

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車窓から眺める田園風景に心癒やされます。

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すでに田起こし(田打ち)が始まり、中には早くも水が張られ、代掻きを済ませている所もありました。

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ひと雨ごとに春めくんや。これは季節を進める雨なんやと、一人で納得し、静岡駅を通過し、トンネルを4つほど越えた時──、

なんと、雲間から富士山が現れたのです!

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ずっとそれまで雲に覆われた天気だったのに、突然、神々しい姿を見せてくれるなんて、めっちゃ有難い!

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車内放送でもちょっと興奮気味に伝えておられたご様子。

そして、新富士駅を通過したら、再び雲に被われて見えなくなってしまったのです。

凄い!    一瞬の天の恵みでした(^-^)

元気が出たお蔭で、新横浜駅からJR横浜線で町田駅まで行き、そこから小田急に乗り換えて本厚木駅まで行く道のりが苦になりませんでした(^^)/

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それどころか、生まれて初めて行く所。車窓から沿線の風景を食い入るように眺めたり、車内の路線図を眺めたりしているうちに、ふと疑問が浮上。

あれっ、本厚木駅の手前に厚木駅もあるやん。どう違うんやろ。大体、本厚木の「ほん」て何やねん?

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疑問が解決せぬうちに、電車は相模川を渡り、本厚木駅へと到着。

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駅から程なくタクシーで今回の会場となる厚木市文化会館に到着。

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照明・音響のチェックをしている時、ふと舞台係の方に厚木駅と本厚木駅の違いを訊いたところ、実に丁寧に教えて下さいました( ^-^)

それによると、元々は相模川の砂利を横浜や茅ヶ崎に運搬するため、左岸(東側)…すなわち海老名市側に国鉄の相模線(現・JR相模線)や私鉄の神中鐵道(現・相模鉄道)が敷かれたのだとか。そして、小田急電鉄と交わる辺りに河原口駅が作られたものの、国鉄がなぜかその駅名を「厚木駅」と改称。その理由は諸説あるそうですが、地域に深くこだわらずに駅名を付けるのは国鉄時代の癖なのかもしれませんね。山手線でも、目黒駅が品川区にあったり、品川駅が港区にあったりしますもんね。

そんなこんなで海老名市に厚木駅が出来てしまったことから、厚木市に本当の厚木駅を作ろうとして生まれたのが「本厚木駅」なのだそうです。色々とご教示下さった舞台監督の高槻さん、ありがとうございました(^人^)

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また、そんな話をしているうちに、文化会館の職員の方が“厚木MAP”を持ってきて下さいました( ^-^)

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厚木名物、オギノの揚げパンや、山口屋のいちご大福をいただきながら──、

「そういや、海上自衛隊の厚木基地も厚木市ではなく綾瀬市にあるし、タイツで有名なアツギ株式会社も海老名市なんですよね」という話をうかがっているうちに、開演時刻となりました。

チケットはお蔭さまで完売☆

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お客様の温かい雰囲気に包まれる中、前座からよく受けました( ^o^)/

『子ほめ』    米輝
『はてなの茶碗』    米團治
            〈中入〉
「粋曲」    柳家紫文
『花筏』    昇太

沢山のご来場、心より御礼申し上げます_(._.)_(^人^)_(._.)_

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楽屋弁当は帰りの新幹線でのビールの肴となりました(*^o^*)

日帰りでしたが、厚木ツウになり、厚木好きになった私です↑↑↑