2016.01.11 《笑福亭由瓶くんの会に出演 @ 無学》

9日(土)は大阪市住吉区帝塚山西にある「無学」で開かれた笑福亭由瓶くんの“研鑽の会”に招かれ、一席喋りました(^^)/

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「無学」という建物は、亡き六代目笑福亭松鶴師匠の自宅を鶴瓶兄さんが改築し、落語研鑽の場としてオープンさせた場所。鶴瓶兄さんご自身も月に一度の会を開いておられますが、お弟子さん達もそれぞれいろんな会を開いておられます。

ざこば兄さんが実家の土地に建てた「動楽亭」や、八方兄さんがやはり実家に設けた「八聖亭」など、噺家が作る“地域寄席”が増えてきましたね(^^)/

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「無学」は50~60人でいっぱいになるスペースですが、演じるほうも聴くほうもアットホームな雰囲気が楽しめます(^-^*)

狭いスペースを有効に利用するため、一階は舞台と客席だけにし、楽屋(控室と囃子場)は二階になっています。

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そのため、囃子場には舞台のモニターが設置され、お囃子の音はマイクを通して客席へ流れるという…なかなかのハイテクノロジー機構が完備(^-^*)

今回の由瓶くんの会も華やかに開演──。

『道具屋』    二葉
『商売根問』    華紋
『時うどん』    由瓶
『七段目』    米團治
            〈中入〉
『くしゃみ講釈』    由瓶

ご来場まことにありがとうございました(^人^)

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このあたりの土地柄なのか、「無学」はいつまでも喋っていたくなるような、ほっこりできる空間です。

ちなみに、この場合の“無学”とは「学の無い人」という意味ではありません。「学ぶ必要の無い人」、すなわち「煩悩を断ち尽くし、学ぶ必要が無くなった境地」のこと。

私はなかなか到達できそうにありません。それを学ぶために、これからも通わせてもらいます(^^;)

この日はその後、「船場大阪を語る会」の会長で、四天王寺大学の名誉教授でもあられた三島佑一さんのお通夜に参列。享年87歳。

三島先生は落語に対しても常に的確な批評を下された方です。私にも折に触れお手紙を下さり、ときには厳しく、ときには温かく叱咤激励して下さいました。

大阪・船場のことをよく知る大きな先達が他界──。先生の教えを胸に、これからも“大阪”をしっかり語り伝えてまいります。☆合掌☆