2015.08.26 《KBS京都ラジオに、中村獅童さん出演》

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KBS京都ラジオの「本日、米團治日和。」に、中村獅童さんが来訪!

往年の歌舞伎役者で伝説の二枚目、三代目中村時蔵の孫にあたる獅童クン!    謂わば、血統書付きの家柄です。

三世中村時蔵と言えば、その当時、大阪を代表する名優の一人。「萬屋」という芝居茶屋の娘さんと結婚したことから、屋号が播磨屋から萬屋に変わったのだそうですが、三世時蔵の五人の息子と言えば、上から二代目中村歌昇、四代目中村時蔵、初代中村獅童、萬屋錦之介、中村嘉葎雄という名優揃い!    長男と次男は歌舞伎界の大御所となり、四男と五男は映画界のスターとなりました。が、三男だけは役者を辞めてしまった…!    ある先輩から弟の仕事ぶりを馬鹿にされ、弟想いの三男はその腹いせに役者を辞めてしまったのだとも言われています。

その三男(初代中村獅童)の息子が今の獅童クンというわけ。

したがって、萬屋の血筋でありながら、彼だけはずっと“大部屋”扱いでした。大した役も回って来ず、ロック音楽に傾倒し、ちょっとグレて、まわり道をした末に…、堂々とした歌舞伎役者になったよなぁ~という印象を持ちました。この収録の時に!

彼は包み隠さず何でも喋ってくれました。子供の頃にジレンマを抱いたこと、学生時代にお客として歌舞伎を観に行った時のこと、先妻さんとのことなどなど…。

そこには、大きく成長した二代目中村獅童の姿があり、それはそれは目映いほどでした☆

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そして、傍らで微笑みながらソッと見つめる新妻、沙織さんの姿がとても愛らしく感じました(^-^*)

ちなみに、彼は彼女のことを「さお!」と呼んでいるそうです(^0^;)

本日26日(水)と来月2日(水)、よろしかったらKBS京都ラジオ「本日、米團治日和。」をお聴きあれ!    午後5時半から6時までですよ(^^)/

そうそう、中村獅童さんは京都・南座の花形歌舞伎9月公演に出演されます。

出し物は『あらしのよるに』。なんと、絵本の歌舞伎化!

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きむらゆういち=作、あべ弘士=絵による『あらしのよるに』は数年前に大ヒットしましたが、子どもたちへの読み聞かせをしていたのが獅童さんでした。

今回、今井豊茂=脚本、藤間勘十郎=演出により、新作歌舞伎として発表されます。

絵本を読んだことのある人もない人も、大人から子どもまで楽しめる狼とヤギの感動の物語をご覧あれ!

詳しいお尋ねは、南座までどうぞ☆