2014.06.21 《断捨離、断行中!》

約1年にわたる「米朝落語全集」の校閲作業で、私の部屋は紙ゴミの山と化しました。

 

ただでさえ、散らかすのが得意な…いや、片付けるのが下手な私。お客様からのお手紙に返事を書こうと思いながらそのままになっている手紙の束の上に、どんどん書類が積み上がります。

 

このままではいけないと、ある程度を紙袋にゴソッと入れたその袋がすでに十数個。

 

頂き物の箱、着ないまま吊るしてある洋服、山積みされた書籍や落語会のパンフレットなどなどを一掃すべく、一昨日から“断捨離”を開始!

 

えらいもんで、少しずつ、畳が見えて来ました(^^ゞ

 

しかし、何ですねぇ。なかなか捗りませんね。「おっ、こんなものがあった…あんなものがあった」と、立ち止まってばかり。断捨離が完了するのに、二年ぐらいかかりそうf(^^;

 

掃除の最中に出てきた掘り出し物、二つ。

 

まずは、越後の酒蔵「八海山」の季節限定の純米大吟醸のボトル。

 

 

お洒落なブルーの瓶☆

 

ところが、ラベルを見たら、なんと平成18年製造と書いてあるではないかいな! まだ小米朝時代の頂き物です。

 

失礼ながら、どなたからいただいたのかも覚えておらず…全く恥ずかしいかぎりm(__)m

 

「八年前ではもう仕方ない。お風呂のお湯に入れて、身体を温めるほうに使わせていただこう」と、蓋をあけて一口、口に含んでみたところ──、なんとこれが美味しいのです! 色も変わっておらず、酸化もしておらず…もちろん、防腐剤が入ってるような代物ではありません。

 

確かに立派な瓶であるし、、しっかり栓がしてあったのですが、8年間も常温で置きっぱなしだったので、とても飲めるとは思わなかったのですが…。おそるべし、八海山(^q^)

 

お蔭さまで、美味しい日本酒と酒風呂で、断捨離の疲れを取ることができました(^ー^)

 

もう一つ特筆すべきは、面白い本の発見。高城修三著の『日出づる国の古代史』(現代書館刊)。

 

 

芥川賞作家の高城修三氏は和歌や古代史にも造詣が深くていらっしゃり、数々の歴史書を出しておられます。2011年に古代史の不確かさを解き明かすべく出版されたこの書籍──。三年前に買ったものの、私は本棚に置いたまま、すっかり…その存在すら忘れてしまっていたのですf(^_^;

 

ソッと開いてみたところ、あまりの明解な理論にビックリ!

 

すなわち、古代の(反正・允恭天皇の頃までの)日本の暦法においては、立春と立秋のそれぞれを年始とする(すなわち、一年を二年と数える)春秋年を採用していたこと。されど、「古事記」「日本書紀」の編纂においては後年の歴法で勘定したため、天皇の宝算(年齢)が異様に長くなり、神武天皇の即位が紀元前660年になってしまったことを論証。

 

その上で、“記紀”の記述は机上の空論ではないとし、一つ一つの事象を精査し、「魏志倭人伝」をはじめとするさまざまな書物と照らし合わせた結果、神武天皇の東遷は紀元2世紀半ばであること。それは日向国ではなく、筑紫国から出立していること。また、邪馬台国は大和にあり、卑弥呼は倭迹迹日百襲姫であり、第7代孝霊天皇の皇女であることを明らかにされました☆☆

 

わぁ、凄い…。もっと深くゆっくり読みたいけれど、そうしていると断捨離が止まってしまうので、詳しい話はいずれまた(^o^ゞ

 

読後は、お客様から届いた山形のサクランボを頬張り、疲れを癒しました(^q^)

 

 

こればかりは新鮮なうちに片付けます☆☆☆