2014.05.03 《住吉大社で心澄みよし》

今年のゴールデンウィークは、晴天の日が多くていいですね(^ー^)


一歩外へ出るだけでいろんな花に出会えます(^0_0^)

 

うちの玄関先の小手鞠(コデマリ)。

 

隣家の中川さんちに咲いた木香薔薇(モッコウバラ)。

 

大阪・中之島のフェスティバルホールのエントランスを飾る躑躅(ツツジ)。


新緑の陽気に誘われて、私はフラッと住吉大社に出掛けました。嗚呼、やはり私は神社好き(^-^ゞ

 


大阪人にとって住吉大社は身近な存在で、皆、気安く「すみよっさん、すみよっさん」と呼んでいます。でも、社格としては高く、もちろん摂津国一之宮であり、創建は1800年前に遡ります。


仲哀天皇のお妃、神功皇后が新羅を平定して戻る途中、船上で底筒男命(ソコツツノオノミコト)中筒男命(ナカツツノオノミコト)表筒男命(ウワツツノオノミコト)という住吉三神のお告げを受け、田裳見宿禰という土地の顔役の主導のもと、ここ墨ノ江の地に社殿が建てられ、やがてそこに神功皇后も息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)として祀られるようになったと伝えられています。

 


当時、ここは外交の玄関口だったんですね。

 


境内には本殿が四棟あります。住吉三神が祀られている第一本宮から第三本宮までが縦に並び、その横に息長足姫命の第四本宮が鎮座する国宝「住吉造(スミヨシヅクリ)」──。


いつ来ても、とても清々しい気持ちになりますよ☆☆☆

 


この日の境内はいつも以上に空気が澄んでいました。楠も元気いっぱい(^ー^)


旧暦で言えば、今は四月、卯月です。住吉大社は卯月に縁があるのです。と言うのも、創建されたのが、西暦211年──すなわち、辛卯の年の卯の月の卯の日に建てられたことから、卯の日に参詣すると験(ゲン)がええとされてきました。上方落語にも『卯の日詣り』という噺が伝わっています。


毎年卯月の初卯の日に「卯之葉神事」が執り行われます。今年は5月8日(旧暦4月の初卯)だそうです。

 

「卯の花苑」の卯の花も、ちょうど見頃を迎えていました(^0_0^)


「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来啼きて忍音もらす…♪」で始まる佐々木信綱作詞、小山作之助作曲の唱歌『夏は来ぬ』には、この時期の行事や風景がすべて入っていますね(^ー^)


ちなみに、「卯の花」とは卯月に咲く花だから「卯の花」と呼ばれるようになったのですが、植物としての名前はウツギ(空木)と言います。


豆腐の搾り粕「おから」のことを関東では「卯の花」と言いますが、これはその形状が卯の花が咲き乱れている様子に似ているところから付いた呼び名です。関西では昔これを「きらず」と言うてました。豆腐は切って食べるけど、おからは切らへんさかい、きらずやと…。上方落語『鹿政談』からの知識(^o^ゞ

 


ところで、住吉大社は卯之葉神事の翌日には「はったつさん」でも賑わいます。月初めの辰の日に種貸社~楠君社~浅沢社~大歳社と巡拝すると、すべてのことが“発達”するという語呂合わせも加味し、縁起が良いとされています。地元ではかなり人気の「初辰まいり」↑↑↑


また、神霊をお迎えする「みあれどころ」ともなっている五所御前の玉砂利には、「五」「大」「力」と書かれた小石が少しだけ交じっており、その三つを見つけたら授与所でお守りにしてもらえるのです。

 


運のいい人はすぐに見つかるのに、中には30分経っても見つけられず、半泣きになっている人もいますf(^^;


とにかく摂社末社が沢山あり、何回来ても飽きません。毎度新しい発見があります。この日は全国弓道大会が開かれていました。


今月は卯之葉神事~初辰まいりと続き、来月は14日に御田植え神事が開かれます。神功皇后の御代以来、ずっと田んぼを持って古式に則り稲作の年中行事を続けている神社は数少ないと思います…と、ここまで書いた時、滋賀県甲賀市土山町の福井さんちから「只今、田植えの真っ最中!」という“写メ”が届きました。

 


あまりのタイミング良さにびっくり! 田んぼがあるっていいですね(^0_0^)


そうそう、住吉大社神館での秋の行事「升の市・住吉寄席」の開催日が10月19日(日)に決まりました。私は二年ぶりの出演。こちらも宜しくお願いします(^人^)


皆さん、住吉大社で心澄ませよし\(^o^)/