2013.02.01 《美味しい果物──、そこに息子の手料理!》

冬晴れの昼下がり、ウチに「美味しい果物です。買っていただけませんか?」という声の行商がやって来ました。

 

妻が出てみると、息子と同じ背格好の男の子。「一生懸命しゃべってるから、可哀想になってしもて、1パック1000円のイチゴと、一箱3000円のみかんを買うてしもた」と言うので、「え~っ、パチもん掴まされたんとちゃうか」と叫んだものの、よく見たら堂々たる果物がぎっしり詰まっています。

  

 

イチゴは「あまおう」。みかんは「せとか」。

 

初めは高いと思ったけれど、苺は立派な大粒が12個入っています。蜜柑も色艶の良い厳選されたものが15個入ってて3千円。ひょっとしたら、お買い得かもしれんぞ。ところで、「せとか」って何やねんと、インターネットで調べてみると、これまたビックリ!

 

「せとかとは、清見オレンジ(温州みかん×トロピタオレンジ)とアンコール(キング×地中海マンダリン)の交配種に、マーコット(温州みかん×オレンジ)を交配してできた新品種の柑橘」だそうです。練りに練られた蜜柑だったのですね。愛媛県が有名だそうですが、この「せとか」は佐賀県産。またJAふくおか八女のシールも貼られてありました。

 

もう一方の「あまおう」は今や全国的に名が知られていますが、これこそ福岡県でしか栽培されていない“福岡ブランド”の苺です。ところで、皆さんは「あまおう」の命名の由来をご存知ですか?

 

「あ…あまい、ま…まあるい、お…おおきい、う…うまい」。だから、「あまおう」。

 

嘘のような本当の話です(^0_0^)

 

ひょんなことから“果物の王様”が二種類テーブルに登場! 今夜は果物だけが際立つ食卓になるなと思っていると、息子の真(シン)が「今日の晩御飯、俺が作るわ」と、台所に立ちました。彼は昔から料理を作るのが好きなのです。

 

この日のメニューはスパゲッティ・ジェノベーゼ! 近所のスーパーでバジリコ(英名=バジル)を買って来ると、ミキサーですりつぶし、オリーブオイル・塩・ニンニク・松の実・粉チーズで味を整えてペーストを作ります。

 

パスタは長いこと家にねむっていた頂き物f(^_^) それをアルデンテに湯がき、ペーストをササッと絡めて松の実をあしらい、スパゲッティ・ジェノベーゼの出来上がり!

 

 

抜群に美味しかった(^q^)

 

彼はその後、これも正月から残っていた栗の甘露煮をミキサーですりつぶし、水飴などを加え、オリジナル栗きんとんを完成。

 

 

これも美味!

 

ついでに、私がスーパーで見つけた3割引の“まるごとパイナップル278円”も盛り付けて、この日の食卓は彩り豊かなものとなりました(^ー^)

 

 

息子の腕前はなかなかのもの。「これなら、あさ吉くんに対抗できるで!」。吉朝門下の一番弟子──、米朝一門の料理人として広く(しかし密かに)名を馳せている桂あさ吉君に、少しは認めて貰えるような料理を作ることができるようになりました(^ー^)

 

あさ吉よ、ウチの息子の指導をお願いします! 落語ではなく、篠笛でもなく、料理のほうで(^∧^)