2012.07.05 「関学で講義」

5日(木)、関西学院大学文学部の総合コースの授業に講師として教鞭をとってまいりました。

 

このコースは、お寺・茶道・華道・和装…など、日本文化のさまざまな分野で活動している方々が、代わる代わる講師となって教壇に立つ形式の授業なのです。

 

みんな関学に縁のある方々ばかり。私も関学が母校であることと、美学科の加藤哲弘先生からの依頼もあったりで、ここ数年、講師として喋りに行ってます。

 
小雨降る関学の中央芝生はいつにも増して、緑が鮮やか!

 

私の講義のテーマは「国際人って何?」。でも、いきなり国際学を打つのではなく、先ずは落語の実演から。しかも、弟子の米輝にさせました。今年は教壇の横に特別の高座を設えて下さり、そこで米輝による『つる』の一席。そのあと、私が落語を中心とした芸能史の変遷。国際関係学をぶちまけました(^o^ゞ

 

皆よく聴いてくれました。二人を除いては…。実は、最後部にいた男女のカップルが初めから終いまで私語のしっぱなしでした。途中、私が「花道の説明」と称して彼らの真横まで行こうが、「芸人って、ざわついている群衆に向けて喋るために、いろんな工夫をするんですよ」と、所作台を踏む仕草をしたり、大声を出したりしても、「我、関せず」…。私の学生時代には考えられなかったこと。ゆとり教育の産物なのか、はたまた団塊世代で学園紛争をしていた人たちの孫なのか…。ついに、最後まで彼らが興味をそそる話を探し当てることはできませんでした。

 

後で訊けば、マンモス校では当たり前の現象だとか…。はぁ…。途中、ぶち切れようかとも思ったけれど、一回きりだからなぁ…と自重してしまい、結局フラストレーションが溜まって、今ここで爆発させてます(^o^ゞ ほかの皆さん、ごめんなさいね。舞台人って、どこかで目障りな動きがあると、気になって仕方がない生き物なんです。ほかの皆さんは、ホントによく聴いて下さいましたよ(^0_0^)  米輝も「よく受けました」と、あれからずっと喜んでいます。感謝(^人^)

 

さて、落語を中心とした国際論──、結論としては「日本の良さを喋れる人こそ国際人。それを英語で喋れたら、あなたはもっと国際人。でも、英語が出来なくても、決して卑下する必要はありません。日本語でそれができたら充分です」。

 

「では、日本の良さとは何か」という点に関しても、いろんな事例を出して説明したつもりです。まぁ、私の[ブログ]や[過コラム]を読んでいただいている方には、大抵、想像つくと思いますf(^_^)

 

年に一度のこの授業──、いろんな方面に話が脱線しましたが、最後に「以上で私の講義を終わります。ありがとうございました」と言った瞬間、満場割れんばかりの拍手が起こりました。これには私が感動! 皆さん、どうもありがとう(^人^)

 
大教室に大勢の学生が詰めかけてくれました(^ー^)

 

関学の皆さん、どうか情熱を持って、そしてプロ意識を持って仕事する人になって下さいね☆☆☆

 
雨上がりの図書館を背に、今度は関大出身の三枝兄さんの文枝襲名パーティーの会場に向かった私。