2012.03.15 「週刊新潮は只今発売中です」

私、本日発売の「週刊新潮」に載っています。いえいえ、スキャンダルではありません。『とっておき 私の奈良』というページに4週に渡って登場するのです(^0_0^)

 

週刊新潮と言えば、昔はテレビコマーシャルで有名でした。郷愁をそそる童謡『赤とんぼ』の旋律が流れる中、「週刊新潮は只今発売中です」と無邪気に話す子供の声が印象的でした。今回、私が登場するページも、郷愁を誘うコーナーです。

 

大きなタイトルとしては「古都を旅する~京都・奈良~」となっていて、もう9年間続いているのだとか。さまざまなタレントや文化人が登場し、京都もしくは奈良のお気に入りスポットを歩く趣向(以前は滋賀も歩いたそうです)。

 

私は「奈良」を旅することになりました。1回目は、奈良県高市郡高取町の土佐街道の紹介です。

 

全国に城下町は数々あれど、日本有数の美しい山城から麓に道が一本だけ通っていて、その両側を古い家並みが細長く埋め尽くしているという城下町は大変珍しいと思います。その道が土佐街道と呼ばれています。名前の由来は築城の折、土佐国から人足が沢山駆り出され、やがて彼らがそこに住むようになったからだとか。

 

今回の旅行、取材日は2月22日でした。土佐街道を一歩外れると、一面に早春の田園風景が広がります。街道を歩くだけで、昭和~大正~明治~とタイムスリップして行きます。

 

 

都会では殆んど見ることの無くなった懐かしい看板を目にしながら歩いていると、突然、武家屋敷に遭遇! 門柱には「石川医院」と(旧字体で)書かれています。なんと石川医院の先生が高取藩主の下屋敷の表門を買い取り、自分の病院の敷地に移築したのだそうです。高取の伝統を守ろうという気概に感じ入った次第。

 

 

実際、ここで普通に開業しておられるんです。専門は皮膚科。とても評判が良く、遠くからも患者さんが通われているとか。この日は休診日(水・日・祝日が休み)でした。でも、門が開いているのです。訊けば、観光に訪れた人のために昼間は門を開けておられるんですって。素晴らしい! 私は再び高取の人の気概に感じ入りました。待合室で佇んでいるだけで癒されます(^ー^)

 

 

街道を歩きながら思いました。高取町の女性は綺麗な人が多いなぁと…。カメラマンの田村邦男さん曰く、「そりゃそうですよ、城下町だから。昔から城下町には綺麗な女性が多いと言いますよ」。そうか、殿様の正室、あるいは側室として美しい女性が迎えられたんやもんなぁ…。こういうところにも伝統は息づいているのかと感心しながら道を歩いていると、「町家の雛めぐり」という短冊が至る所にぶら下がっているのに気づきました。

 

 

「3月1日から31日まで高取町は土佐街道沿いにある殆んどの家が雛人形を公開するんですよ」と、そこで出会った方に教えていただき、「今、ちょうど実行委員の方々が雛の里親館で飾りつけをしてはりますけど、ご覧になりますか」と訊かれたので、「はい、是非!」と答え、勇んでそこを訪ねたら…まぁ、入ってビックリ里親館。夥しい数のお雛さんが並んでいるではありませんか!

  

 

徳島県から譲り受けた約500体のお雛さまが、高さ5メートルにも及ぶ雛壇にぎっしりと、見事に配列されています。圧巻というほかありません。しばし、綺麗に飾られたお雛さまに見とれていました。

  

 

天の川実行委員会の代表でいらっしゃる野村幸治さんにお訊きしたところ、この催しは町おこしの一環として6年前に始まったんだそうです。初めは5000人ほどの観光客数だったのが、今では10万人に近づく勢いだとか。地元の100軒ほどの民家が居間を開放し、自宅の雛飾りを公開している町って、あまり聞いたことないですよね(少し祇園祭の時の町家の雰囲気に似てるかな)。

 

近鉄吉野線の壺阪山駅から徒歩10分ほどで昔ながらの町並みに出くわします。お雛さんのお好きな方は今月中にお出かけを! 詳しい情報は週刊誌をご覧あれ(^0_0^)

 

「週刊新潮は只今発売中です♪」