2012.02.19 「三遊亭金時くんにディープな大阪を紹介」

18日(土)は大阪・千日前のトリイホールでの「上方文化再生フォーラム」に出演しました。当初、出演が予定されていた三遊亭金馬師匠がご病気となったため、息子の金時くんが代演。図らずも“二世”の競演となりました。


フォーラムのテーマは「落語…道頓堀角座の賑わい」。まずは武蔵野美術大学造形学部教授の今岡謙太郎さんによる基調講演でスタート。今岡先生は江戸時代からの落語の変遷、特に東西交流や名跡の伝承を20分という短い時間で分かりやすく話されました。そして、そのあとに落語が続きました。


「基調講演」今岡謙太郎

『二番煎じ』三遊亭金時

『蔵丁稚』桂米團治

   〈休憩〉

「座談」謙太郎・金時・米團治


金時くんは志ん朝師匠が乗り移ったかのような瞬間を感じさせる高座を見せてくれました。これもトリイホールの成せる技か。

 

右から今岡謙太郎氏、私、三遊亭金時くん、鳥居学さん。


終演後はスタッフの方々と道頓堀の「今井」で打ち上げ会。鴨肉と水菜のうどん鍋に舌鼓を打ちました。酒量が増えるに従い、饒舌になる金時クン。当初、のぞみで帰京する予定でしたが、金時くんが「明日はゆっくり帰ればいいので、久しぶりに大阪を探索しようと思って、実は新世界辺りのホテルをネット予約したんです。1泊3700円!」「安ぅ…、大丈夫か?」「写真で見ただけですけど、綺麗でしたよ」「さすが新世界やな。よっしゃ、ほんなら僕がディープな大阪を案内しょう」と、彼を連れて天満天神繁昌亭に向かいました。夜席で「(二人だけの)笑福亭福笑一門会」をやってたからです。


まずはディープな落語鑑賞(^0_0^)  着いたのが丁度、中入り休憩の時。客席は大入満員! 立ち見が出るほどの賑わいです。後半だけですが、舞台袖から聴かせていただきました。たま君の『宿屋仇』、そして福笑兄さんの『浪曲やくざ』(^0_0^)

 
 
灯りが印象的な夜の繁昌亭。


終演後、福笑兄さんのお誘いを受け、「さくら水産」での打ち上げにもおじゃましました(^o^ゞ 名物の魚肉ソーセージを初め、山海の料理が並びます。目を見張ったのが、トマトの天ぷら。金時くんが「こんなの見たの、初めてです」と言うと、「そやろ。これ俺が考えて、この店のメニューに加えさせたんや」て福笑兄貴。

  トマトの天ぷらにご満悦の福笑兄さん。


ご機嫌な宴会場を中座して、今度は新世界に移動。なかでもディープな街、飛田新地を散策。「こんな世界があるとは思いませんでした」とかなり興奮気味の金時くん。その後、近くの江戸寿司「すし寛」でこの日三度目の乾杯。美味しいネタに舌鼓を打ちました。私はかなりいい具合に酔っていて全然写真に収めていないので、詳しく知りたい方は金時くんのブログをご覧あれ。


そうそう、金馬師匠は心臓を悪くされていたのですが、手術は無事終わり、一昨日退院されたそうです。但し、3ヶ月ほどの安静が必要だとか。一日も早いご快癒をお祈りしています☆