2011.11.29 「出雲と言えど島根にあらず。京都の出雲大神宮──、ここぞ神のおわす場所」

忙中閑有──。28日(月)は京都府亀岡市にある出雲大神宮にお参りに行きました。神社参拝が大好きな私──、亀岡に出雲大神宮があるのは昔から知っていたのですが、これまで一度も行く機会を持ち得ませんでした。今回、ようやくご縁をいただいたようですf(^_^; いやぁ、実に素晴らしいお宮さんでした☆☆☆☆


出雲大神宮は京都府亀岡市千歳町千歳出雲という所に位置し、大国主命(オオクニヌシノミコト)と、その后である三穂津姫命(ミホツヒメノミコト)をお祭りしてある丹波國一之宮です。そもそも、ここは本殿奥の御影山(御蔭山)がご神体となっており、元明天皇の御代702(和銅2)年に社殿が創建されたそうですが、実はそれより1万年以上前の昔からこの山で信仰が持たれていたと言われています。それが「元出雲」と言われる由縁(ユエン)であるとか。そして、この御影山にお鎮まりになっているのは国常立尊(クニノトコタチノミコト)だと、由緒書(ユイショガキ)に記されています。


亀岡市の市街地から少し山の手に入った所に出雲大神宮はありました。今年は美しい紅葉にあまり出くわさなかったなぁと思っていた矢先に、見事な紅葉を目の当たりにし、心が和みました。しかも境内はとても穏やかな空気に包まれていて、禰宜さんや巫女さんがにこにことしておられるものだから、ここに居るだけで幸せな気分になりました(^ー^)

  出雲大神宮の本殿。

  美しい境内の紅葉。


本殿でお詣りを済ませ、いざ本殿奥の磐座(イワクラ)へ。そこはまた、清々しい氣に満ちていました。その奥には古墳(前方後円墳)があり、そこに近づくと更に大きなエネルギーが伝わってきます。静寂の中、秘かに存在感を発しているって感じ。


圧巻は、上の社(カミノヤシロ)でした。ほんの数分歩いただけなのに、何か別世界に行ったよう。鳥居をくぐり、素戔鳴尊(スサノオノミコト)・櫛稲田姫尊(クシイナダヒメノミコト)を参拝し、その奥にある磐座(イワクラ)に辿り着くなり、あまりの神々しさに、しばし時を経つのを忘れました。神さまがおられる! 日本の根本…いや、宇宙を創造した方かもしれない…。私は国常立尊の意味が初めて分かったような気がします。私の身体はただただ畏敬と感謝の念で満ち溢れていました。気づけば、「ここに呼んで戴き、ありがとうございました。何とぞ日本をお守り下さい」と祈っていました。由緒書に書かれている通り、山・川・岩・水などの自然そのものが神からの恵みであるということを改めて実感した次第です。


山を降りると、一瞬にしてまた元の世界に戻りました。今まで異次元に行ってみたいf(^_^; 境内の真名井の水は軟水でとても美味しかったです。ちなみに、そこで引いたおみくじは「第一番・大吉」でした(^0_0^)

  
大吉みくじにニンマリのじゅんさい米團治。


帰り道、ふと目に留まった「へき亭→」という看板。ここなら昼ご飯が食べられるかなと思つつ、前まで行くと、何と立派な門構え。そっと覗くと、「いらっしゃいませ」という女将さんのやさしい声。訊けば、昔の武家屋敷をそのまま利用して御食事処を営んでおられるだとか。時代劇のロケも時々ここを使っているそうです。見れば見るほど立派なお屋敷! 木曜日が定休日で、予約制。「でも、今なら大丈夫です」と中へ通していただきました。幸い私のことをよく知っておられる方で、「最近は林家三平さんが水戸黄門の撮影で来られましたよ。恐縮しながら、慌ただしく帰らはりましたけど」とのこと。三平くん! 今度、佐智子さんを連れてゆっくり行くように(^0_0^)


土地の食材(しめじ・豆腐・ゆば・鶏肉・甘い人参・甘い玉ねぎ・柿など)をふんだんに使ったお昼のコース(3500円)はとてもお値打ちでした☆☆☆ 秋の風情と日本を満喫した一日でした\(^o^)/

  
紅葉の武家屋敷を塀づたいに歩く私。

 
武家屋敷「へき亭」の正面。             「へき亭」の女将さんとともに。