2011.11.20 「ブータン国王、国賓として来日」

過日、イギリスの雑誌EIU(エコノミスト・インテリジェンス・ユニット)が世界の140都市を対象に「住みやすい都市」のランキングを発表。何と大阪市が第12位に入りました。上位陣をカナダやオーストラリアが占める中、大阪市の第12位はアジアで最高位。

 

ところが、先日、法政大学大学院の政策創造研究科の坂本光司教授チームが発表した「全国47都道府県の幸福度に関する研究成果」によると、大阪府は最下位でした。

 

どういうこっちゃ。まぁ、文言通り、大阪市が良くて大阪府が悪いと捉えてもええんかもしれへんけど…。法政大学の調査によると、就職率、離婚率、貧困率、犯罪率などで大阪府が平均を下回ったと言います。

 

でも、それが直ぐに幸福度を測るバロメーターになるかどうかは微妙かも…。例えば、定職を持たないほうが自由で気楽だと考えている人は結構多いかもしれません。結婚後、別の人を好きになった時、我慢して夫婦を続けているより、離婚したほうがお互い本当の幸せを掴めるのかもしれません。貧しくても生活できる街──それが大阪の良さなのかもしれません。犯罪率が高いということは、泥棒にとっても住みやすい街…いや、これは失言(~ο~)゛

 

いずれにせよ、幸せの尺度を見直す時代が来ているのではないでしょうか。

 

そんな中、このほどブータンの国王が国賓として来日されました。精悍な31歳のジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王と、美しい21歳のジェツン・ペマ王妃が、仲良く福島県相馬市を訪れたり、雨の京都を訪問される様子は幸せそのもの。とても清々しく、またとても微笑ましく映りました。国王が福島の子供たちに竜の話をされている映像には感動してしまいました。

 

ワンチュク国王は、我々日本人が忘れかけていた“幸せの尺度”を思い出させるためにお越しになったのではないでしょうか。実は、ブータン王国は、GDP(国内総生産)第162位であるにも拘わらず、「世界で最も幸せな国」と言われています。インドの北東部に隣接するブータンは、仏教を守り、自給自足と助け合いの精神で、心の豊かさを幸せの尺度としているそうです。

 

はるか昔から日本は、シルクロードを介して、中東や西アジアから色んな文化を伝え合って来たのだなぁという感慨にしばし浸ることができました。ブータンのことをもっと知ろうと思った次第。

 
なんの悩みもない伴男(吉川マネージャー)。ある種、最高に幸せな男です。