2011.08.28 「松花堂納涼寄席」

残暑厳しい折、皆さん如何お過ごしですか? 私はボ~ッとしながらも、高座は元気に努めています。

 

28日は夕方から京都府八幡市にある松花堂庭園内の美術館別館での「松花堂納涼寄席」にまいりました。この落語会の歴史はかなり古く、最初は今は亡き先代の歌之助兄さんが世話係となって続けておられました。毎年一回この時期に開かれる米朝一門会はすっかり定着し、松花堂の風物詩の一つに数えられるようになりました。

 

ちなみに、松花堂とは人の名前です。1582(天正10)に堺で生まれた松花堂昭乗(ショウカドウ・ショウジョウ)。真言宗の僧侶でありながら、1639(寛永16)年に鬼籍に入るまで、書や絵画に卓越した文人としてその名を馳せました。彼が残した庭園はその後さまざまな文人墨客に愛され、京都府の文化財に指定されています。先年他界した大阪の料亭「吉兆」の創業者、湯木貞一さんが松花堂庭園に感銘を受け、「松花堂弁当」なるものを考案したという話は業界では有名です。

 

その松花堂美術館別館で開かれる落語会は、いつも満員のお客さまで賑わいます。この日も前座からよく受け、全員爆笑のうちにお披楽喜となりました。ありがとう!

 

『つる』團治郎

『おごろもち盗人』佐ん吉

『蛸芝居』米團治

   〈中入〉

『青菜』出丸

『星野家』雀松

 

そうそう、楽屋のお弁当がめっちゃ美味しかったです(^ー^) あっ、写真撮るのん忘れた。お店の名前訊くのも忘れた。スタッフの方、よろしければ教えて下さい☆

  入口から落語会会場までお客も演者も庭園を歩きます。
四季折々の花が楽しめる日本庭園にいると、厳しい残暑も凌げます。

 八幡市にもかぐや姫伝説があります。
ここは竹林の多い所としても有名。庭園にもきれいな竹薮が!