2011.07.10 「宵々山コンサートに国宝登場」

昭和48年から始まった「宵々山コンサート」が今年最終回を迎え、そのファイナルが今日、京都・円山公園野外音楽堂で開かれました。昭和40年代と言えば、京都が発信源となってフォークソングが全盛を迎えた時期。その時、高石ともやさんと永六輔さんが中心となり、毎年歌手だけでなく、それこそいろんなジャンルの芸人が登場する不思議なコンサートとして定着したのです。

始まりあれば終わりあり。最終回となった今回のゲストは、なぎら健壱・中島啓江・国本武春・有森裕子・北山修・道上洋三…、まさにバラエティーに富んだ顔ぶれです。職種も芸風も違うけど、どこかに共通する魂を有する人が集まるようです。

で、時々この宵々山コンサートに出演していた米朝は、永六輔さんから「できたら最終回に飛び入り参加を!」との依頼を受け、急遽出演することになりました。

私は金沢から急遽合流。フィナーレに「米朝師匠、どうぞ」と声がかかり、登場するや否や、満員の野外音楽堂は割れんばかりの大拍手! そして、一言一言に笑いの渦。私はしみじみと父の大きさを感じました。

最後は出演者がすべてのお客様をお見送りし、空っぽになった野外音楽堂の客席に向かってお礼を言って、終了。今日はいい空気を吸わせてもらい、嬉しかったです。そして、一つの時代が過ぎ去る瞬間を目の当たりにし、寂寥感も抱きました。


最後に舞台上で永六輔、高石ともやのお二人に囲まれての米朝師匠と私。