2010.12.17 「笑福亭枝鶴襲名披露」

天満天神繁昌亭での「小つる改め、笑福亭枝鶴襲名披露興行」に参加させていただきました。 今週一週間、笑福亭の噺家が多数出演する中、日替わりゲストとしてほかの一門からも色んな噺家が登場するのですが、その中に私も入れてもらいました。

何しろ先代枝鶴さんは、六代目松鶴師匠の長男。 だが、ある日蒸発され、20年以上も行き方知れず…。 何かと御曹司は大変なのです。 考えたら、いわゆる上方落語界の四天王(松鶴・米朝・春團治・文枝)の息子は皆、一度は噺家を志したのです。 でも、重圧に耐えられず、すぐに辞めたり、消息が途絶えたり…。 続いているのは私だけ! どうか褒めて下さい…てな口上を言うたため、妙にテンションが上がりました(^o^ゞ

実際、妙な途絶え方をした名跡を継ぐというのは、大変勇気の要ることです。 だから、それを断行した新しい枝鶴さんは奇人…いや、才人に違いありません! と、うまく(?)まとめて、口上を終えました。

いずれにせよ、笑福亭の襲名は、昭和62年に松喬兄さんが鶴三から松喬になって以来、23年ぶりのこと。 久しぶりの笑福亭のお披露目に参加できて、とても嬉しかったです。 新しい枝鶴さんはとても優しい方です。 決して、おカネを持ったままドロンする人ではないので、安心してご祝儀をお渡し下さいf(^_^)

     
楽屋で、枝鶴兄さんと                 今日の口上のメンバー。
                              鶴二、仁智、枝鶴、鶴志、米團治