2010.09.25 「天満天神繁昌亭」

つい数年前まで、大阪に寄席小屋ができるなんて、誰が想像し得たでしょう。それが現実のものとなって、はや4年が経ちました。

思い返せば、三枝お兄さまが上方落語協会の会長となられ、リーダーシップを発揮されたことが何よりの原動力でした。地元の商店街や一般の方々に寄付を募り、なんと2億円ものおカネが集まり、念願の寄席小屋がオープンしたのです。絶えて久しかった関西に寄席小屋が復活――。「鳴物入りで始まった寄席興行も、そのうち客足は遠のくだろう」とあちこちで囁かれた風評もなんのその。年を追うごとに観客動員数はむしろアップして、ついに4周年を迎えることができました。これも皆様方のお蔭です。まことにありがとうございます!

15日(水)は4周年の記念興行が開かれました。朝・昼・晩、落語とイベントによる3回公演。そのイベントとは、我々噺家による芝居『白波五人男』でした。我々噺家が化粧し、衣裳を付け、盗賊五人衆に扮します。その内訳は、日本駄右衛門=桂三枝、弁天小僧菊之助=林家染丸、忠信利平=桂米團治、赤星十三郎=桂小枝、南郷力丸=桂春之輔。いずれも付け焼刃の盗賊どもでしたが、笑いあり、笑いありの一幕だったと思います。詳しい情報は上方落語協会のホームページ「http://www.hanjotei.jp/」をご覧下さい。