「言いたい放談」<29>(2008年9月26日)

小米朝としてのコラムは今日が最後です。次回からは五代目米團治として書かせていただきます。私、10月4日の京都・南座を皮切りに全国を襲名披露公演で回る運びとなりました。

何よりゲストが豪華。10月19日には新橋演舞場に参りますが、春團治、小三治、小朝の各師匠が花を添えてくださいます。埼玉、立川、麻生、関内では、木久扇、鶴瓶、正蔵、志の輔、談春、花緑といった名実ともに最上級の皆さんが交代で出演してくださいます。父も口上に並びます。何たる幸せ者!

先日、南座から「いつ米團治になるのですか」という質問を受けました。というのも、歌舞伎の場合、楽屋入りをもってとか、緞帳が上がる瞬間とか、人によって違うんだそうです。私は何も考えておらず、はてどうしよう。当日の朝は大阪でNHKの生番組がある。そこで小米朝というのもおかしいなあ。「よし、4日の日の出からです」「どこの日の出時刻ですか」

細かいなぁ。「大阪人やさかい、大阪の日の出時刻です」と答えて、ネット検索してびっくり。なんと午前5時55分。そこで五代目。GOGOGO、幸先ええぞ。すると、横にいた南光さんがボソッと「雨降ったらどうするねん」。「えーっ、ずっと日の目見ないの!?」

どうか晴れますように。