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小米朝流「私的国際学」<26>(2001年7月7日)

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大量生産と大規模販売の食品工場。暑い夏でも腐らぬようにと、多量の添加物を投入する。今の時代、ある程度は仕方ないんだろうけれど、健康のため、うまく添加物と付き合う術を身につけようよ。


食品添加物は、化学的に作られた合成化合物(350品目)と有機物から抽出された天然添加物(1051品目)に大別されるが、天然系だからといって安心できるものではない。


1991(平成3)年の改正で、かなりの品目に物質名表示が義務づけられたが、まだまだ用途分野名だけで構わないものが多く存在する。防カビ剤や漂白剤とあれば用心するが、湿潤剤などと書かれていたら何となく安心してしまう。でも、中身はれっきとした石油化学薬品だ(プロピレングリコール等)。また、増粘剤は単品使用なら物質名表示が必要だが、二品目以上なら〝増粘多糖類〟と書くだけでよい。不思議だ・・・。


コンビニでカフェ・オ・レを買おうと立ち止まる。そんな時、原材料名を見て商品を選ぶのも面白い。


A=生乳、脱脂乳、コーヒー、砂糖、キャラメルソース、食塩、カラメル色素

B=乳製品、コーヒー、砂糖、ブドウ糖果糖液糖、香料、乳化剤、カラメル色素、PH調整剤

C=生乳、脱脂粉乳、コーヒー、砂糖、PH調整剤、カゼインNa(ナトリウム)、乳化剤、香料、酸化防止剤(V・C)、安定剤(カラギーナン)


カフェ・オ・レ一個でもこんなに違う。どれを飲むかは自由だが・・・。


実は、このほかに、使用していることすら表示しなくてよい分野がある。殺菌料(次亜塩素酸ナトリウム等)などがそれにあたる。そのうえ、国際平準化による規制緩和の流れのために、日本で禁止されている136品目が認められてしまう可能性もある。


せめて食文化くらいは日本らしさ(おふくろの味)を守りたいもの。まず、食品添加物は食品じゃないという意識を持つことから始めよう。