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桂小米朝の「新・私的国際学」<25>(2003年10月12日)

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今日明日は連休となる。また連休か・・・。嘆息してしまうのは私だけだろうか。


ハッピー・マンデーとやらで、いくつかの国民の休日が〝日付型〟から〝曜日型〟にシフトした。具体的には、「成人の日」「海の日」「敬老の日」「体育の日」。成人と体育が第二月曜に、海と敬老が大三月曜になった。


だんだん休日のありがたみが薄れてきた。昔は、日曜と祝日が重なっても連休にならず、残念で残念で仕方なかった。だから、振替休日の制度ができたときは素直に喜んだ。だが、今度は違う。


「そない休んでどうするねん」


祝日の日付を変えてまで連休にする根性が嫌だ。働くことの尊さを見失わせてしまっている。そもそも、祝日を曜日基準にする方式は日本人の気風にそぐわない。体育の日は10月10日(東京オリンピックの開会式にちなむ)であってこそ、意味を成すのではないか。


この方式を採用した為政者たちは、連休を増やして、ゆとりある生活を作り、旅行などによる消費経済効果を狙うもくろみをお持ちなのだろうが、景気が低迷している昨今、そない旅行もしてられへんのとちゃう?もっとも、ホンマの旅行通は平日に出かけるだろうが・・・。今、庶民レベルは、休むより仕事を欲している人のほうが多いことをお忘れなく。


しかも、ここまで休日が月曜に集中すると、学校の先生もやりにくかろう。月曜日の科目だけ、いっつも後回し。この責任はだれが取るん?これがゆとりある教育なんやろか?誰かが言うてたなぁ。週明けに遅刻する癖のある人は、仕事に対する心構えができてない証拠やと・・・。それを政府が率先して休みにしてしまうとは、この国の先行きが思いやられるわ。


学習意欲も労働意欲も無くしてしまうこの制度に、私は断固反対。世論を高めてもとの日付に戻しませんか。