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2012.03.27 「宮古の旅、二日目──伊良部島で導かれるままに」


今日は伊良部島に渡り、マリンショップ『ゆうむつ』の船長、伊志嶺伸悟さんの案内による“おまかせツアー”です。


実は前日、伸悟さんから電話が入り、「このところずっと天気が悪くて、明日は無理かもしれません」と。確かに降水確率も50~70%。でも、誰も不安に思うメンバーはおりませんでした。何しろ去年の奇跡が記憶に新しいもので(^0_0^)


案の定、朝から太陽がくっきり顔を出しました(^0_0^)


さぁ、平良港へとクルマを走らせます。但し、今回は速いほうのフェリーに乗ろうと、迷わず「はやて」乗船場へ。ところが、すでに車両スペースは満杯。係員のおじさんが「もう、いっぱいだ」と言うが早いか、「お願い! もう一台だけ何とか隙間に入れて!」と哀願すると、「じゃあ、降りて。わしが入れる」と、中の小型車を一台出して、我々のクルマを押し込み、再び小型車を捩じ込んだ。神業!


「おじさん、ありがとう!」と、百万回(の気持ちで)お礼を述べて、甲板に上がります。やはり「はやて」は快適。去年乗ったフェリーを追い越して、佐良浜漁港に到着しました。

 


港には伸悟さんが迎えに来ておられ、「お久しぶりです。今日もよろしく!」と、勝手知ったるショップに向かおうとすると、伸悟さんが「あれ見て」と岸壁を指差しました。見れば、水揚げの真っ最中。


「今朝、鰯の大群が港に入って来たんです。こんなこと、滅多にありませんよ。一網打尽。今日は漁師さん達、嬉しそう」。


パシャパシャと跳ね回る鰯の群れ。初夏のような太陽の光を浴びて、銀色がキラキラと輝きます。


いきなりのサプライズに暫し今日の目的を忘れていた我々──、ようやくショップに入り、マリンスタイルに着替えます。船に乗るのかと思いきや、「今日はクルマで移動します」。伸悟さんの運転による“おまかせツアー”、いざ出発!


そうそう、今日の助手は、やはり伊良部生まれ、伊良部育ちの誠次郎君。でも、彼は先月まで関西国際大学の学生として関西で暮らしてたんだとか。「須磨の海は見た?」と訊くと、「あれは海じゃないと思う」やて(^o^ゞ 「何言うてんねん。明石や舞子はメッチャ綺麗に見えるで」とは言うたものの、伊良部島と比べたら雲泥の差。何しろ、ここは漁港内でも海底まで見えるんやからね。


そんな話をしながら、まず訪れたのが牧山公園。島で一番高い山…と言っても標高88.8mですが、その牧山の麓にある公園です。公園と言えど、鬱蒼と生い茂る草木に看板も隠れていて、誰もここが観光地だとは気づかないでしょう。ジャンルのような坂道を歩きます。

 


「この岩をよじ登ったら、洞窟に入れます。そこは戦時中、陸軍が要塞として掘り進んだもので、牧山の山頂付近に抜けられます」と言って、伸悟さんは身軽によじ登ります。私も後に続こうとしましたが、私の後には、慎太郎クン、愛ちゃん、そしてお母さんが続くのです。ふと皆がお母さんを見て、「今日はここまでにしておきましょう」と引き返しました。


次に訪れたのは、昔から今に至るまで老女(ノロ)により祭礼が続けられているという洞窟です。地元の誠次郎君も「こんなとこ知らなかった」と興奮気味。祖先を大切にする沖縄の人の心を感じ、丁寧にお参りしました。

 


続いては、太古の昔からあると言われている深い洞穴に行きました…まさに穴場の観光です。「落ちないで下さいね。落ちたら必ず死にます」と、再三注意を促す伸悟さん。「手頃な小石を落としてみて下さい」。言われた通りにすると、3~4秒後に「カチン」という音が返ってきました。30mはあるやろなぁ…。「底から横に道が少し延びていて、そこからまた深い穴が続いているんだそうです」と伸悟さん。一度だけ学術調査が入った時の報告だとか。


太古の昔から海底で珊瑚が生育することにより築かれてきた大地──、それが隆起することにより生きることが叶うようになった人間。海を崇め、岩を崇める沖縄の人達の信仰の根本に少し触れることができたような気がします。


さて、ようやくシュノーケリング(^0_0^)  今回のスポットは伊良部島の西に隣接している下地島の「中の島ビーチ」。尤も、この名前は観光客用に付けたもので、地元の人は「カヤッファ」と言わないとピンと来ないそうです。

  


穏やかな穴場の入り江で海中遊泳を楽しんだ我々は、いよいよ「なべ底」に向かいます。観光名所「通り池」の先にある「なべ底」という名の池。ここも「通り池」と同じく底は海と繋がっていて、嵐になると「煮えたぎった鍋の底からお湯がグラグラ沸き立つように」水泡が激しく湧き上がることから、「なべ底」と名づけられたそうです。


そして、ここは龍神さまのお尻であると言われています。今日はこの池に潜ることになりました。実は、伸悟さんも「なべ底」には未だ潜ったことがないと言うのです。普通はできることではないらしいのですが、前回は海から大龍門に参拝し、今回は岩の神々にご挨拶してきたので、「導かれたんでしょうね」と伸悟さん。


急な岩場を慎重に降りて行きます。途中、小さな穴があり、そこが龍神さまの子宮に当たるんだそうです。そこをくぐれば、新たな人間に生まれ変わるとか…。メンバー全員(お母さんも)無事通過。どう生まれ変わったのかは、これからの私を見ていて下さいf(^ー^;

  


さて、池の中から底を拝みます。神秘な青色に輝く世界に暫し言葉を失いました。


再び岩をよじ登り、「なべ底」参拝は無事終了。改めて上から見下ろすと、「ようあんなとこまで行けたなぁ」と、ようやく驚きの念が涌いてきましたf(^^;


「そろそろ、お昼ごはんにしましょうか」と伸悟さん。グッドタイミング! 「伊良部島の渡口の浜に、美味しい宮古そばを出す店があるんです」。


いやぁ、実に旨かった! 全員、一滴の出汁も残さず、平らげました(^q^)


浜に出て食後のアイスクリームを食べていると、伸悟さんが「これから絶景にお連れしましょう!」「えっ、この上にまだ絶景があるのん!?」


一旦、ショップに戻り、シャワーを浴びて着替えをし、今度は私も自分のクルマを運転し、伸悟さんを追いかけます。着いた先は伊良部島東海岸の絶壁の上。

 


「こんなとこ、地元の人も知らんやろ」


伸悟さんが「実は、この下辺りに愛ちゃんが行きたいと言ってるアナダウがあるんですが、今日は波がちょっと高いので行かなかったんです。この崖を降りたら行ける筈なんですが…」「いえいえ、もう結構です。次の楽しみに取っておきます」「そうですか。では、最後に牧山展望台に行きましょう。私は今から一度ショップに戻って、シャワーを浴びてから行きますので、それまでグルッとドライブでもして来て下さい。3、40分後に牧山展望台で!」


という訳で、我々は海岸べりをドライブし、牧山展望台に到着すると、伸悟さんは手にクーラーボックスを提げて待ってはりました。蓋を開けると、中には何と鰯の刺身がぎっしり入っています。伸悟さん、店でシャワーを浴びていたのではなく、鰯を捌いていたのです。口では「シャワーを」と言いながら、刺身を用意するやなんて、めっちゃカッコええやん!


牧山の頂上で刺身を頬張りながら、美ら海(チュラウミ)を眺めるなんて、最高の贅沢☆☆☆ しかも、その後、朝は登れなかった牧山洞窟にも案内して下さり、すべてが一つに繋がりました(^ー^)

 


伸悟さん、最高のコーディネートをありがとう!


(続きは次回)