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2011.07.17 「圓朝祭に参加」


京都では祇園祭の山鉾巡行の日、私は新大阪から新幹線に乗り、京都で降りず、名古屋を打ち過ぎ、通い慣れた新横浜でも降りずに、東京まで行きました。今日は豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)での圓朝祭に招かれているのです。


三遊亭圓朝と言えば江戸の噺家ばかりでなく、上方の噺家も尊敬する伝説の師匠です。1839(天保10)年、江戸の湯島に噺家の倅として生まれ、自身は二代目三遊亭圓生の弟子となります。やがて師匠も羨むほどの人気を博し、数々の人情噺・怪談噺を世に輩出したのです。1900(明治33)年に他界してからも、江戸落語の中興の祖、近代落語の創始者などと崇められ、その業績を讃えるべく「圓朝祭」という名の落語会が昭和33年から続いているのです。


そんな歴史ある会に、私は昨年に続き、今年も招かれたのです。江戸落語の象徴ともいうべき落語会に、二年続けて呼ばれたのですから、嬉しいかぎり(^ー^) 意気揚々とのぞみに乗車。車内でこの文章を書きながら、ふと窓の外に目をやると、またしても富士山が綺麗に見えました! さすがに冠雪は殆んど無く(すこ~しだけ残ってましたが)、黒々とした夏の富士という感じでした。富士山が見られたことで、さらに気は上がります。関西人が東京に行く時は、富士山が見えるかどうかというのがメッチャ大きなテーマとなるのです。


さて、東京駅からは山手線で池袋へ向かいます。マネージャーの吉川が「やまてせんに乗りまっせ」と言うた途端、同行のしん吉君と私と弟子の團治郎が声を揃えて「やまのてせんや」と突っ込みました。箱根知らずの江戸っ子を連れてると大変ですわf(^^;


会場に着くと、早速、お囃子さんと音合わせが始まります♪ というのも、私がこの日依頼を受けた演目は上方落語の典型とも言うべき『蛸芝居』。お囃子がふんだんに入る噺です。で、三味線は東京の田中ふゆさんが勤めるとのこと。ですから、開場前にしっかりと申し合わせをしておきました。いやぁ、さすが、おふゆさん! 本番でも何の違和感もなく、ハメもの(落語の中でのお囃子)を入れて下さいました。感謝!


番組は次の通り。

『あくびの稽古』春風亭一之輔

『四段目』林家三平

『怪談・牡丹灯籠より、お露新三郎』柳家喬太郎

『蛸芝居』桂米團治

   〈中入〉

『坊主の遊び』三遊亭圓歌

『芝浜』柳家さん喬


特に、後半は今年82歳を迎えられる大御所、三遊亭圓歌師匠が珍しい噺を披露され、トリは柳家さん喬師匠が圓朝ゆかりの『芝浜』で結ばれたので、私はすっかりお客の気分で聴き入ってしまいました(^0_0^)


三遊亭圓朝という人のお蔭で皆、今日も楽しいひとときを過ごすことができました。感謝! お越し下さった皆様、ありがとうございました。また、感想を頂ければ幸いです☆


帰りは真っ暗で富士山も何も見えないよ~。

  頂き付近に雲がたなびく夏の富士山

 三平くんの奥さま、国分佐智子さんを囲んで

 帰りののぞみの車窓(富士山を拝む)