2010.12.29 「大晦日に向けて」

私は只今、大晦日に滋賀県のびわ湖ホールで開かれるジルヴェスタ・コンサートのお稽古に専念しています。

カウントダウンも含め、全体の司会役なのですが、新春を迎えた時の最初の曲を何と私が指揮させていただくのです。 曲目がロシアの作曲家グリンカの『ルスランとリュドミラ』序曲! 自称モーツァルトの生まれ変わりである私は、例えば『フィガロの結婚』なら朝飯前なのですが、グリンカのこの曲は全く初めて(^^; 寄席の出番の合間もオーケストラ譜とにらめっこ。  どうしようと思っていた時、女流講談師の旭堂小二三さんが入ってきたので、「貴女、楽譜読める?」と訊くと、「少しだけなら…」。 早速彼女と、譜面を口実に談笑を始めました。傍で林家染弥が「兄さん、何をしてはるんですか!」と言いたげな顔で見ていました。

年始を私と一緒に迎えたい方は、是非ともびわ湖ホールへお越し下さい(詳しくは出演情報をご覧あれ)。 フランスの女性指揮者、クレール・ジボーさんはとても温かい方です。 熱きオーケストラ、大阪交響楽団との競演──乞う、ご期待!