2016.09.28 《10月のKBS京都ラジオ》

KBS京都のラジオ番組「本日、米團治日和。」は、昨年の春に始まって以来、お蔭さまで好評をいただき、今月で一年半が経過──。

「まだ一年半か」というのが、正直な感想。もっと長くやっているように思えてなりません。

というのも、第1回に「京都の桜守」こと佐野藤右衛門さんをお招きして以来、毎回京都のさまざまな分野で活躍されている方がゲストに来られるので、新発見の連続に身体が高揚していくのです。

例えて言うなら、素敵な恋人にめぐり逢った時の最初の1ヶ月って感じかな。毎回の逢瀬が待ち遠しく、濃密な時間が過ぎ去る…そんな気分が一年半も続いている状態(^◇^;)

生放送ではなく、収録番組なので、ディレクターの編集が入るのですが、毎回、どこを落とすか困るほどだとか。

全国津々浦々で、ラジコ・プレミアムに加入して聴いて下さっている方が増えつつあるとのこと。まことに有難いかぎり(^人^)

27日(火)も収録のために自宅から京都へと向かいました。烏丸丸太町を上がった上長者町。御所の西側に位置する京都放送に到着すると、なんとラジオ局長の村上祐子さんが鉢植えに水をやっておられるではありませんか!

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見れば可憐な花の数々。

「これ、秋の七草の一つ、藤袴なんですよ。絶滅危惧種に指定されているので、KBSが数年前から保存・再生に向けて活動してるんです」とのこと。

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可憐な藤袴の花に鼻を近づけると、芳しい上品な香りが漂います。

葉っぱは、このままでは香りは無いけれど、ものの本によると「葉を乾燥させると、そこに含まれているクマリン配糖体が加水分解されてオルト・クマリン酸が生じ、桜餅の葉のような芳香を放つ」のだとか。“匂い袋”の原料としても重宝されているそうです。

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村上祐子さん曰わく、「『日本書紀』にも出てくる原種は何とか守りたいと思ってね。藤袴の花には渡り蝶のアサギマダラが飛んでくるらしいねんけど、なかなか出会いませんわ」

なるほど、「春の七草」は“七草粥”でマスコミにもよく取り上げられるけど、「秋の七草」も覚えとかなアカンなぁ。確か「萩(ハギ)・桔梗(キキョウ)、薄(ススキ)・撫子(ナデシコ)・藤袴(フジバカマ)、葛(クズ)・女郎花(オミナエシ)、これぞ七草」やったかなぁ…と感慨に耽っていると、なんと一羽の蝶が舞い降りてきたのです!

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わぁ、アサギマダラか…と思いきや、似てはいるけど、少し違うみたい。

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図鑑によれば、同じタテハチョウ科のカバマダラのようでもあります。

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蝶に詳しい方がおられたら、是非ともご教示を☆

さて──。

10月のゲストは次のお二人。

【5日(水)と12日(水)】
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ピアニストの熊本マリさん。

彼女とはこれまでにも「二人のモーツァルト」の舞台や「長楽館のピアノびらき」などでよくご一緒してきましたが、その都度、ダイナミックな演奏に興奮したものです?

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今回は11月2日(水)のロームシアター京都でのコンサートのお知らせにスタジオへお越し下さいました。

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マシンガントーク、炸裂(^^)/ 元気をもらえる彼女の話に乞う、ご期待!

【19日(水)と26日(水)】
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西洞院押小路東入ル北側にある喫茶店「マドラグ」のマスター、山崎三四郎裕崇さん。

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かつて歌にも謡われた「可愛い小さな喫茶店」が無くなりつつある京都の現状に危機感を抱いた彼は、「喫茶文化を次代に残そう」と一念発起。「魅力ある喫茶店」の経営を実践し、全国に広がりを見せつつあるとのこと。その様子を「マドラグ」からお届けします。

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そうそう、「山崎三四郎裕崇」という名前は本名なのだとか。その理由もお訊きします。

水曜日の夕方5時半は、KBS京都ラジオをお聴きやす!