2015.02.24 《「落語とクラシック」 in ブルゴーニュ 第2章》

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「落語とクラシック」の公演会場はボーヌ(Beaune)にある「ラ・コメディ・デュ・ヴァン(La Comedie du Vin)」。

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「ワインのある喜劇小屋」とでも訳すのでしょうか。開演前にはワインを飲みながら食事をすることができるお洒落なライヴハウスで、さまざまなジャンルの音楽や演劇が楽しめるとのこと。

劇場支配人のジョン=フランソワ・ベックさんはとても明るくて優しい方(^ー^)

さて、本番前日の19日はまだ余裕があったので、舞台準備の合間を縫ってボーヌの街を歩きました(^0_0^)

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ボーヌ(Beaune)はワインの名産地であるコート=ドール(Côte-d'Or)県の中心に位置する文化都市。ちなみに、コート=ドールとは「黄金の丘」という意味だそうです。

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なんと言っても有名な建物が、オテル・デュー(Hôtel-Dieu)「神の館」とも呼ばれているオスピス・ド・ボーヌ(Hospices de Beaune)「施療院」。

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15世紀の宰相、ニコラ・ロランが貧しい人に無料で入院できるように創設した施術院だそうで、500年以上にわたり実際に使われていたのだとか。財源は王候貴族達からのワイン売買の利益による寄進で賄われていたそうです。したがって、今もここでワインのオークションが行われているとのこと。

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落ち着いた中にも豊かさのある街だなぁという印象を持ちました。

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そして、何より人が親切。パリしか知らなかった私は、「フランスも田舎に行けば、まだまだ純朴な人がいっぱいいるんだなぁ」と、認識をあらたにした次第。

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昼食に入ったレストラン「ココット(La Cocotte)」も、とてもお洒落で、美味しかったです(^q^)

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やはり、フランスではエスカルゴは外せませんf(^ー^;

観光だけなら、もっともっと方々に立ち寄っただろうけれど、私にはフランス語落語の公演が控えています。現実に戻ると、緊張の色が隠せません。

いよいよ当日──。

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20日(金)の夜、「ラ・コメディ・デュ・ヴァン」には沢山の人が詰め掛けて下さいました(^人^)

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厨房で料理を担当しておられる日本人女性のワタナベ・エミさんから、とても美味しいお弁当が提供されました! ご飯も炊きたて(^q^)  お客さんもワインとともにこれを召し上がっておられるのだとか。

「落語とクラシック」のプログラムは、まず釋伸司さん智美さんによるヴァイオリン&ピアノデュオの美しい音色が奏でられ、その後、私の登場となります。

[第1部]
マスネー 「タイスの瞑想曲」
グリーグ 「ヴァイオリンソナタ第2番」
貴志康一 「竹取物語」
        〈休憩〉
[第2部]
「落語って何? (Qu'est-ce que le Rakugo ?)」
『動物園 (Le Zoo)』
「モーツァルトの生まれ変わりによるお話しと演奏」

「落語って何?」の解説は我々の滞在先のホストであるジョン=フィリップ・マルシャンさんが快く引き受けて下さいました。

マルシャンさんの流暢なフランス語と私の危なっかしいフランス語のコラボ(^o^ゞ でも、お客様はとても温かく、終始にこにことした表情で聴いて下さいました。ただ、小咄がイマイチ受けなかったので、ちょっと不安な気持ちのまま、『動物園』を披露──。オチの「心配するな。わしは園長や」で、ドッと笑いと拍手が起こり、ひと安心f(^_^; その後は、お話しと演奏のコラボで終結。

全体の司会は西尾和浩さんが引き受けて下さり、ユーモアを交えながら盛り上げて下さいました。また、容子さんは美しい着物姿で、場内アナウンスや接客を勤めて下さいました。

沢山の方々の支えにより、私のフランスでの初舞台が華やかに飾れましたこと、心より篤く御礼申し上げます(^人^)

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終演後、劇場支配人のジョン=フランソワ・ベックさんはじめ、スタッフの皆さんとともにシャンパンで乾杯(^_^)/□☆□\(^_^)

宿に帰ってからは、7人でワインとともに会の成功を夜遅くまで祝いました(^o^)/